
応用がきく子の育て方#2 表現力を磨くために語彙力を鍛える|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」
【10歳以前なら】言葉の数は早くから磨かせる
― Point ―
語彙力が乏しいと、表現力のない大人になってしまう
齋藤孝さんの『語彙力こそが教養である』(KADOKAWA刊)は、子育てにもとても参考になる1冊です。
この本のなかで、語彙力について、こんな解説がされています。
言葉を絵の具にたとえるなら、「すごい」「やばい」という言葉ばかり使っている人は、持っている絵の具の数が少ない。一方、200種類の絵の具を持っている人は、さまざまな表現ができ、相手を動かすこともできるし、評価されることにもつながる――。
「どうして、いろんな言葉を覚える必要があるの?」と子どもに問われたら、この本に書かれていることをかみくだいて説明してあげるとよいでしょう。
誰も使えないような言葉を使う必要はありませんが、自分が属するコミュニティのなかで、常識的な言葉を知らないと、馬鹿にされてしまいます。
一方で、より大人びた、より洗練された語彙を使うと一目置かれるようになります。
表現力は重要で、2020年からの大学入試改革でさらに問われていくことになります。
大学入試改革を控えて、いま「AO入試」が注目されています。今後もAO入試の重要性は増すでしょう。
そもそもAO入試とは、人物評価の入試です。多くの大学は、面接やプレゼンで合否を決めています。
たとえば慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)のAO入試であれば、出願時に志望理由や学習計画書を提出させます。二次試験では、この学習計画書の内容を教授などの選考委員の前でプレゼンさせます。
今後、プレゼン能力の重要性は低年齢化されていき、中学生や高校生でも必須の能力となっていくでしょう。そうなったとき、人前で話ができるだけでは、まわりと差がつかなくなります。
そのときに重要なのが、語彙力なのです。
より適切な言葉を上手に使える人材が評価されるようになってくるでしょう。そのためには、まずは語彙力を磨くようにうながしましょう。
※記事の内容は執筆時点のものです
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