連載 学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

応用がきく子の育て方#2 表現力を磨くために語彙力を鍛える|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

専門家・プロ
2019年8月29日 松本亘正

子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。

【10歳以前なら】言葉の数は早くから磨かせる

― Point ―

語彙力が乏しいと、表現力のない大人になってしまう

齋藤孝さんの『語彙力こそが教養である』(KADOKAWA刊)は、子育てにもとても参考になる1冊です。
 
この本のなかで、語彙力について、こんな解説がされています。

言葉を絵の具にたとえるなら、「すごい」「やばい」という言葉ばかり使っている人は、持っている絵の具の数が少ない。一方、200種類の絵の具を持っている人は、さまざまな表現ができ、相手を動かすこともできるし、評価されることにもつながる――。

「どうして、いろんな言葉を覚える必要があるの?」と子どもに問われたら、この本に書かれていることをかみくだいて説明してあげるとよいでしょう。
 
誰も使えないような言葉を使う必要はありませんが、自分が属するコミュニティのなかで、常識的な言葉を知らないと、馬鹿にされてしまいます。

一方で、より大人びた、より洗練された語彙を使うと一目置かれるようになります。
 
表現力は重要で、2020年からの大学入試改革でさらに問われていくことになります。
 
大学入試改革を控えて、いま「AO入試」が注目されています。今後もAO入試の重要性は増すでしょう。
 
そもそもAO入試とは、人物評価の入試です。多くの大学は、面接やプレゼンで合否を決めています。
 
たとえば慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)のAO入試であれば、出願時に志望理由や学習計画書を提出させます。二次試験では、この学習計画書の内容を教授などの選考委員の前でプレゼンさせます。

今後、プレゼン能力の重要性は低年齢化されていき、中学生や高校生でも必須の能力となっていくでしょう。そうなったとき、人前で話ができるだけでは、まわりと差がつかなくなります。
 
そのときに重要なのが、語彙力なのです。

より適切な言葉を上手に使える人材が評価されるようになってくるでしょう。そのためには、まずは語彙力を磨くようにうながしましょう。

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この記事の著者
松本亘正 専門家・プロ

まつもとひろまさ|中学受験専門塾ジーニアス運営会社代表|ラ・サール中学高校を卒業後、慶應義塾大学在学中に中学受験専門塾ジーニアスを開校。現在は東中野・自由が丘・日吉・芝浦港南など、6校を展開している。「伸びない子はひとりもいない」をモットーに、少人数制で家族のように一人ひとりに寄り添う指導を徹底、毎年超難関校に合格者を輩出している。生徒は口コミと紹介だけで9割を超える。これまでののべ指導人数は2200名以上。第一志望校への合格率は一般的に25%といわれるなか、ジーニアスは約60%超の第一志望校合格率を誇る。中学受験だけでなく、高・大受験時、就職試験時、社会人になっても活きる勉強の仕方や考える力の育成などに、多くの支持が集まっている。