連載 学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

「応用がきく子」の育て方#7 論説文は語彙力が圧倒的につく|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

専門家・プロ
2019年9月11日 松本亘正

0
子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。

【10歳以降なら】レベルの高い子には、中学受験に出題される論説文や説明文だけ読ませてみる

― Point ―

受験するかは関係なく、論説文に触れることで、語彙力が圧倒的につく

これは読書好きで、レベルの高い子に適した話です。

私より年上で、中学受験で早稲田実業学校中等部・慶應義塾中等部をはじめとした難関校に全勝した知人がいるのですが、その人がうまくいった方法は、小学生のときに中学受験の分厚い入試問題集を買ってきて、ひたすら論説文や説明文を読んだことだといいます。

入試で出される論説文や説明文は、小説と違って、それだけで完結した話になっています。

筆者の主張に具体性があり、内容もわかりやすいのが特徴です。

そして、彼にとっては、何よりも知らなかったことを知ることが喜びだったとのこと。

当塾でも、読書好きの教え子たちに実践してもらってみたところ、みんなかなり喜んで取り組んでいました。問題は解かずに読むだけでもいいのです。

それだけでもたしかな教養が身につきます。

学び直しをしたい大人にもおすすめです。

これまでの記事一覧

※記事の内容は執筆時点のものです

0

松本亘正

  • 専門家・プロ
  • この記事の著者

まつもとひろまさ|中学受験専門塾ジーニアス運営会社代表|ラ・サール中学高校を卒業後、慶應義塾大学在学中に中学受験専門塾ジーニアスを開校。現在は東中野・自由が丘・日吉・芝浦港南など、6校を展開している。「伸びない子はひとりもいない」をモットーに、少人数制で家族のように一人ひとりに寄り添う指導を徹底、毎年超難関校に合格者を輩出している。生徒は口コミと紹介だけで9割を超える。これまでののべ指導人数は2200名以上。第一志望校への合格率は一般的に25%といわれるなか、ジーニアスは約60%超の第一志望校合格率を誇る。中学受験だけでなく、高・大受験時、就職試験時、社会人になっても活きる勉強の仕方や考える力の育成などに、多くの支持が集まっている。