「応用がきく子」の育て方#6 好きなジャンルの本で語彙力を伸ばす|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」
専門家・プロ
2019年9月09日
松本亘正
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子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。
好きなジャンルの本を読ませて、意味がわからない言葉にだけ線を引かせる
― Point ―
線が引かれたところだけ、あとで一緒に確認すれば語彙力がぐっと上がる
「『ハリー・ポッター』は好きで読むけど、国語は苦手」という子がいました。
たしかに、読むスピード、解くスピードはある程度あるのですが、得点が伸びません。
探ってみると、どうやらわからない言葉を推測することもなく、ただ読み進めて、なんとなくストーリーを楽しんでいるのが原因のようでした。
その子の親御さんは、辞書を引いて調べながら読ませたいという意向をもっていましたが、私はそれをすすめませんでした。
まず自分からすすんで読むということが素晴らしいことなので、それを阻害しないほうがいいと思ったからです。
そのかわり、「意味がわからない言葉だけ蛍光ペンで線を引こう」と提案しました。本は本として楽しんで、わからないところだけ、後日親御さんと一緒に確認するようにしたのです。
結果的に、語彙力がぐっと上がりました。
本は好きなまま、わからないところを埋めることができ、楽しく身につけられるようになったのです。
わからないところに線を引くのは、そう手間がかかることではありません。
大人になっても、線を引きながら本を読むことは多いと思います。無理に辞書を使うよりラクに取り組めますから、おすすめです。
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※記事の内容は執筆時点のものです
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