連載 学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

親の「言葉がけ」#8 ぼんやりしていたら悩みを聞いてあげる|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

専門家・プロ
2020年1月27日 松本亘正

子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。

勉強に気持ちが向いていないとき、どんな言葉をかければいい?

― Point ―

「何か悩んでいたりする?」と尋ねる

いつもはもう少し勉強するのに、集中力を欠いていたり、ぼんやりしていることが多かったら、どんな言葉をかけたらいいでしょうか。

「子どもの気持ちが勉強に向かっていないなぁ」と感じるときには、「何か悩んでいたりする?」と聞きます。

言ってはいけないのは、「さっさと終わらせてしまいなさい」というひと言です。集中できない原因が、勉強とは別にあるのかもしれないと考えてみましょう

「何もないよ」と言われることもありますが、もう少し突っ込んで聞いてみると、子どもも一生懸命にひねり出して悩んでいることを話します。

たとえば、学校で友達の輪にうまく入れなかったり、先生に耳の痛いことを言われた……など、学校のことで悩んでいたという場合もあります。

高学年の生徒のなかには、「いつか死ぬのに、どうしていま勉強しなきゃいけないんだろう」と思っていたり、「こんなに勉強しても、将来就きたい仕事に関係あるのかな」と悩んでいたり……という子も少なからずいました。

親からしてみれば「そんなことを考えるより、勉強すればいいのに」とつい思ってしまいますが、子どもは、私たち大人が思っている以上にいろいろなことに悩み、考えていることが多いのです。

イライラしていたり、うわの空だったり……というときには、何か悩みを抱えていることが多いので、「何か悩んでいるの?」「吐き出してみたら?」と問いかけてあげましょう。それを聞いて、頷いてあげるだけでもいいですし、一緒に考えてあげるのもいいでしょう。

吐き出すことでスッキリしたり、本当にぼんやりしているだけだったとしても、気持ちの切り替えができます。

これまでの記事一覧

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者
松本亘正 専門家・プロ

まつもとひろまさ|中学受験専門塾ジーニアス運営会社代表|ラ・サール中学高校を卒業後、慶應義塾大学在学中に中学受験専門塾ジーニアスを開校。現在は東中野・自由が丘・日吉・芝浦港南など、6校を展開している。「伸びない子はひとりもいない」をモットーに、少人数制で家族のように一人ひとりに寄り添う指導を徹底、毎年超難関校に合格者を輩出している。生徒は口コミと紹介だけで9割を超える。これまでののべ指導人数は2200名以上。第一志望校への合格率は一般的に25%といわれるなか、ジーニアスは約60%超の第一志望校合格率を誇る。中学受験だけでなく、高・大受験時、就職試験時、社会人になっても活きる勉強の仕方や考える力の育成などに、多くの支持が集まっている。