親の「言葉がけ」#9 自信家の子どもには失敗したら声をかける|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」
専門家・プロ
2020年1月28日
松本亘正
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子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。
子どもが根拠のない自信にあふれているときはどうする?
― Point ―
失敗するのを待って、声をかける
「うちの子はたいしてできないのに、なぜか自信ばかりもっていてちょっと心配です……」
と相談を受けることがあります。
どうしても失敗できない勝負が控えているのならともかく、子どもの自信を抑えるような言葉がけはしないほうがいいでしょう。
結局、根拠のない自信をへし折ってくれるのは第三者であり、挫折した経験だからです。親が左右できるものではありません。挫折する経験がきたときに、体感すればいいのです。
でも、受験を控えていたり、どうにかして改善させたいときにはどうしたらいいでしょうか。
まず、「今日のテストはできた!自信がある!」と子どもが言ってくる場面を待ちましょう。そしてテストの点数が出てきて、案外できていない、前半でミスが多かったなどというときに、自分の失敗を書き出させます。
そして、ひと通り出そろったらこう言うのです。
「自分のなかで『できた』『いける』と思ったときほど、足元をすくわれるものなんだよ。気分が高まっているときこそ失敗に気づかないもの。だから、そう思ったときこそ落ち着いて自分を見つめ直そうね」
指摘するときにもっとも適しているのは、子どもが失敗して、言葉を受け容れやすいときです。そこまで待って、そのときがきたらぜひ言葉をかけてあげてください。
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※記事の内容は執筆時点のものです
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