連載 学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

親の「言葉がけ」#10 苦手なことをやらない子には声をかけ続ける|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

専門家・プロ
2020年1月30日 松本亘正

子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。

【10歳以前なら】絶対に好きなことしかやらないタイプにはどう接すればいい?

― Point ―

外でまわりに合わせられるなら、そのままでOK

子どもが極端で、ある意味天才的。好きなものには徹底して取り組むけれど、苦手なことには触れもしない。

こんな場合、どうしたらいいでしょうか。

答えはひと言。そのままでいいのです。

一芸に秀でていたり、好きなことをとことん突き詰めてできる能力は、とても大切です。

バランスよく育てようと思って、何の特徴もない子にしてしまったら、子どもの可能性の芽を摘んでしまうことになりますし、AI(人工知能)にとってかわられるような仕事しか選べないような人になりかねません。

もちろん最低限の社会性は必要です。

好きなことしか絶対にやらないというのが、学校の授業中にも出てしまったとしたら、社会生活を送ることも困難になってしまうかもしれません。

まず「そんなに集中できるのはすごいね」と、好きなことしか絶対にやらないようなところは認めてあげます。そのうえで、「これは家だけのことで、外に出たときにはまわりに合わせよう」ということだけは言い続けましょう。

また、無駄だと思っても、家でも「○○もしなさい」と言葉をかけ続けるのも大切です。

片づけができない子でも、「片づけをしなさい」と言い続けることは大切ですし、寝る時間を惜しんで本を読んでいる子でも、「もう寝る時間だからそろそろ終わりにしなさい」とは言ったほうがいいでしょう。

放任と個性を認めることは別物です。

個性を認めつつ、最低限の社会性だけは身につけさせようという態度で、子どもの興味関心、能力を伸ばしてあげましょう。

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※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者
松本亘正 専門家・プロ

まつもとひろまさ|中学受験専門塾ジーニアス運営会社代表|ラ・サール中学高校を卒業後、慶應義塾大学在学中に中学受験専門塾ジーニアスを開校。現在は東中野・自由が丘・日吉・芝浦港南など、6校を展開している。「伸びない子はひとりもいない」をモットーに、少人数制で家族のように一人ひとりに寄り添う指導を徹底、毎年超難関校に合格者を輩出している。生徒は口コミと紹介だけで9割を超える。これまでののべ指導人数は2200名以上。第一志望校への合格率は一般的に25%といわれるなか、ジーニアスは約60%超の第一志望校合格率を誇る。中学受験だけでなく、高・大受験時、就職試験時、社会人になっても活きる勉強の仕方や考える力の育成などに、多くの支持が集まっている。