
親の「言葉がけ」#10 苦手なことをやらない子には声をかけ続ける|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」
【10歳以前なら】絶対に好きなことしかやらないタイプにはどう接すればいい?
― Point ―
外でまわりに合わせられるなら、そのままでOK
子どもが極端で、ある意味天才的。好きなものには徹底して取り組むけれど、苦手なことには触れもしない。
こんな場合、どうしたらいいでしょうか。
答えはひと言。そのままでいいのです。
一芸に秀でていたり、好きなことをとことん突き詰めてできる能力は、とても大切です。
バランスよく育てようと思って、何の特徴もない子にしてしまったら、子どもの可能性の芽を摘んでしまうことになりますし、AI(人工知能)にとってかわられるような仕事しか選べないような人になりかねません。
もちろん最低限の社会性は必要です。
好きなことしか絶対にやらないというのが、学校の授業中にも出てしまったとしたら、社会生活を送ることも困難になってしまうかもしれません。
まず「そんなに集中できるのはすごいね」と、好きなことしか絶対にやらないようなところは認めてあげます。そのうえで、「これは家だけのことで、外に出たときにはまわりに合わせよう」ということだけは言い続けましょう。
また、無駄だと思っても、家でも「○○もしなさい」と言葉をかけ続けるのも大切です。
片づけができない子でも、「片づけをしなさい」と言い続けることは大切ですし、寝る時間を惜しんで本を読んでいる子でも、「もう寝る時間だからそろそろ終わりにしなさい」とは言ったほうがいいでしょう。
放任と個性を認めることは別物です。
個性を認めつつ、最低限の社会性だけは身につけさせようという態度で、子どもの興味関心、能力を伸ばしてあげましょう。
※記事の内容は執筆時点のものです
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