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運筆の意識づけがカギ!漢字の書き順を覚えるメリットと覚え方

2019年7月26日 ハルカ

漢字がなかなか覚えられない、字が汚い……こういった悩みの解決には「書き順の意識」が役に立つかもしれません。私自身も書き順を見直したらきれいに書けるようになった漢字がいくつかあります。書き順を間違えて覚えてしまった子も、書き順への意識がない子も大丈夫です。書き順を覚えるメリットと、覚えるためのちょっとした工夫をご紹介します。

漢字の書き順を覚えるメリット[1] 速く漢字を書ける

書き順は、漢字を速く、きれいに書くためにつくられたものです。運筆(筆の運び)に無駄がないよう、それでいて形よく書けるように考えられています。

書き順に沿って書けば、自然と漢字を速く書けるようになります。字のきれいさを保ったまま速く書けるようになれば、時間制限のあるテストでも役に立ちます。

漢字の書き順を覚えるメリット[2] 漢字をきれいに書ける

漢字は書き順通りに書くとバランスがとれます。

書き順の間違いが多いのが「必」という漢字です。

「必」のようにバランスがとりづらい漢字は、書き順通りに書くと字体をきれいに整えられます。ポイントは、「左の点」ではなく、「上の点」が1画目(※)ということです。

※書き順は諸説ありますが、ここでは一般的な書き順をもとに解説します

下の画像で、赤い円で囲まれた「必」は書き順通りに書いたもの、青い円で囲まれた「必」は書き順を崩して書いたものです。バランスのとりづらい漢字はとくに、書き順通りに書いたほうが全体をきれいに整えられます。

字が汚かったり、文字のバランスが悪かったりする子は、書き順を気にしていないことが多いです。書き順を見直すだけで、漢字が少しきれいに見えるでしょう。

大人になるほど手書き文字がきれいな人のほうが印象も良くなります。はじめはきゅうくつに感じても、早いうちに直しておくことで将来的にも役立ちそうです。

漢字の書き順を覚えるメリット[3] 漢字を覚えやすくなる

漢字が得意な子は、漢字を「パーツ」で覚えています。正しくパーツ分けできれば、早く正確に覚えられるようになり、新出漢字の勉強が少し楽になります。

漢字をパーツで捉えるには、正しい書き順を覚えることがポイントです。書き順が違えば、見た目は似ていても違うパーツだと認識できます。

たとえば「月」と「済」には似た形のパーツがあります。でも「月」の右下はハネているのに対し、「済」はトメています。なぜなら書き順が違うからです。

「月」の2画目は左上の3画目に向かってハネますが、「済」は最終画なのでハネる必要がありません。次の文字は下に書くので、ハネると運筆にムダができてしまいます。

「月」と同じ書き順で「済」を書くと、当たり前のようにハネてしまい、とくに漢字の書き取り問題では減点されてしまうでしょう。書き順がわかっていれば別のパーツと考えられます。ハネると思い込むことがなくなり、正しく書けて得点にもつながります。

書き順の覚え方[1] 1年生で習う漢字からから覚え直す

新出漢字は、これまで習った漢字の組み合わせで出来ていることが多いです。書き順の意識が低い子は、基本的な漢字から見直すことが必要です。1年生で習う漢字から書き順を確認して、つまずきを見つけましょう。

書き順を間違えやすい小1漢字

1年生に習う漢字のなかで、書き順を間違えやすく、2年生以降で習う漢字の「パーツ」としてよく出てくるのは「右・左・九・火」の4字です。

とくに「九」は、書き順を見直すだけで大きくバランスが変わります。1画目をハラうこと、2画目をハネさせることを確認しましょう。

書き順の覚え方[2] 姿勢を正す

紙やノートを斜めに置いたり、机に伏せるような姿勢だったりすると、正しい書き順もきゅうくつに感じてしまうかもしれません。

まずは姿勢を正し、紙やノートもまっすぐに置きます。正面に座って1字ずつ丁寧に繰り返して書き、体に覚えさせましょう。

書き順の覚え方[3] 筆ペンを使ってみる

書き順は、筆で書きやすいようにつくられています。「正しい書き順で書くと、書きやすいな」ということを実感するために、筆ペンを使ってみましょう。

筆ペンを使って書くと、「次の1画に向けてハネる」「ハライで漢字全体のバランスが良くなる」など、ハネやハライに意識がいき、書き順の重要性を感じられます。「トメ・ハネ・ハライ」の必要性がわかれば、普段から書き順を意識できるようにもなります。

あまり使わない文房具を使うのは、楽しいもの。筆ペンは、勉強が苦手な子でも試しやすいのでおすすめです。正しい漢字をインプットするために、新出漢字が出てきたら筆ペンで書いてみるのも良いでしょう。

まとめ

書き順は速くきれいに書くためのもので、漢字を効率的に覚えるためにも有効です。新出漢字の練習でもぜひ意識してみてください。今まで意識していなかった子ほど、覚えやすさが実感できるはずです。

ただし書き順にこだわりすぎて、漢字を書くのが嫌になっては本末転倒です。漢字が得意で字もきれいなら、無理に矯正する必要はありません。漢字の苦手を解消するひとつのヒントとして使ってみてくださいね。

※記事の内容は執筆時点のものです

ハルカ
この記事の著者

大手進学塾で6年間国語講師を務め、塾では主に5,6年生を担当。偏差値20台の勉強しない子供から、御三家に合格するレベルの子供まで幅広いレベルを受け持ちました。モットーは「無理なく楽しく効率的に」。

現在は中学受験を応援する個人サイトを運営。教育系webライターとして教育系、子育て系サイトでの活動も行っています。

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