中学受験ノウハウ 連載 中学受験との向き合い方

「嫌気」をうまく原動力に変える方法 ―― 中学受験との向き合い方

専門家・プロ
2019年8月29日 やまかわ

首都圏の一部では、4人に1人の小学生が挑戦するともいわれる中学受験。子供の受験に親はどう向き合えばよいのでしょうか。この連載では、『中学受験は挑戦したほうが100倍子供のためになる理由』の著者である、田中純先生に中学受験との向き合い方をテーマにさまざまな話を伺います。

前回は、家が癒しの場所となるためのポイントを解説しました。今回は、「やる気」の対義語について、田中先生に伺います。

坂道を上ろうと思う状態は「やる気」があるということ

子供がやる気があるかないかを判断するには、子供が坂道の途中にいる姿をイメージしてみてください。お子さんは志望校合格と上を目指して歩みを進めています。このように、「目標に向かってやるべきことをこなしていこう」と自発的に考えている状態は「やる気」がある状態です。

しかし、親から受ける過度なプレッシャーや受験に対する不安などのストレス反応によって「やる気」が削がれ、「やる気」とは真逆の気持ちが心の中に発生することがあります。

やる気の反対は「嫌気」

「やる気がある状態=坂道を上ること」と表現しましたが、やる気が削がれた状態は、坂道で止まったり、ひっくり返ってジタバタしたり、後ろ向きに進もうとしたりすることに似ています。目標を達成するためには不利益なことだとわかっているはずなのに、立ち止まったり、目標から遠ざかるような行為に及んでしまったりする。このとき、心のなかには「やる気」ではなく「嫌気」が満ちています。

ひとつ具体例を紹介しましょう。


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田中純
田中純 専門家・プロ

開成中学校・高等学校、国際基督教大学(ICU)教養学部教育学科卒業。神経研究所付属晴和病院、中高教諭、学校カウンセラーを経て公文国際学園開講準備に参加。現在は赤坂溜池クリニックやNISE日能研健康創生研究所などでカウンセリングやコンサルテーションを行っている。「一家にひとり、一課にひとりのコミュニティ・カウンセラー」を育てることを目標としている。著書「ストレスに負けない家族をつくる」「中学受験は挑戦したほうが100倍子供のためになる理由」(みくに出版)

この記事の著者

編集・ライター。学生時代から都内で6年間塾講師を務める。塾講師時代は、おもに作文・国語・英語の科目を担当。小学生から中学生までの指導にあたる。現在は編集・ライターとして教育関連をはじめ、街歩き・グルメ記事の執筆取材をおこなう。