連載 中学受験との向き合い方

学ぶことの意味について ―― 中学受験との向き合い方

専門家・プロ
2019年8月31日 やまかわ

首都圏の一部では、4人に1人の小学生が挑戦するともいわれる中学受験。子供の受験に親はどう向き合えばよいのでしょうか。この連載では、『中学受験は挑戦したほうが100倍子供のためになる理由』の著者である、田中純先生に中学受験との向き合い方をテーマにさまざまな話を伺います。

前回は、やる気と対になる「嫌気」について解説しました。今回は、学ぶことの意味について、田中先生に伺います。

生きていることの責任能力を高めるために学ぶ

私たちにはもらった命を生き抜く権利と責任があります。英語(Responsibility)にすると明白ですが、責任とは“応答する能力”です。それは人生からの問いかけに対して応答するということです。

吉野源三郎の名著『君たちはどう生きるか』の言葉を借りるなら、人生が私たち一人一人に問いかけてくるのです。「あなたは、この人生をどう生きるのか?」と。この問いは人生のさまざまな場面でもっと具体性を帯びてきます。

「あなたはどっちを選ぶ?」
「あなたは何を言う?」
「あなたはどこに行く?」…

こういった、人生からのあらゆる問いかけに的確に応答するには応答能力、言い換えれば生きていることの責任能力が不可欠です。その責任能力を高める方法は学ぶこと以外にありません。

中学受験に的を絞るなら、「あなたはどの中学に行こうとするのか?」に子供は応える必要があります。たとえば、A中学とB中学の違いを分別できるには、多くの学びを前提とするのは明らかです。そして分別したあとに選択した中学入学を果たすためには、言うまでもなく多くの学びが必要です。


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田中純
田中純 専門家・プロ

開成中学校・高等学校、国際基督教大学(ICU)教養学部教育学科卒業。神経研究所付属晴和病院、中高教諭、学校カウンセラーを経て公文国際学園開講準備に参加。現在は赤坂溜池クリニックやNISE日能研健康創生研究所などでカウンセリングやコンサルテーションを行っている。「一家にひとり、一課にひとりのコミュニティ・カウンセラー」を育てることを目標としている。著書「ストレスに負けない家族をつくる」「中学受験は挑戦したほうが100倍子供のためになる理由」(みくに出版)

この記事の著者

編集・ライター。学生時代から都内で6年間塾講師を務める。塾講師時代は、おもに作文・国語・英語の科目を担当。小学生から中学生までの指導にあたる。現在は編集・ライターとして教育関連をはじめ、街歩き・グルメ記事の執筆取材をおこなう。