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家族で行きたい、中学受験にも役立つ観光スポット[長崎編]

2019年10月29日 小林悠樹

長崎県は交易の拠点だった「出島」や、ザビエル渡来の歴史があるなど、古くから諸外国との交流が盛んな地域です。オランダの街並みが再現されているハウステンボスも有名ですよね。また、長崎県は都道府県のなかで一番多くの島をもち、その数はなんと900以上といわれています。そんな長崎県では、島の文化と外国の文化が合わさり、独自の文化が形成されてきました。

今回は長崎県の魅力とともに、中学受験の勉強にもなる観光スポットや、グルメ情報をお伝えします。

長崎の地理・気候についてチェック

長崎県は、九州の北西部に位置します。まずは長崎県の地理や気候をみていきましょう。

暖流により比較的温暖な気候

長崎の西側には、暖流の対馬海流が流れています。そのため、長崎県は比較的あたたかい気候となっています。ただし、北部や対馬などの一部の地域は、大陸からの季節風の影響を受けやすいため、冬の冷え込みがきびしいところもあります。

長崎旅行の服装で気をつけること

長崎県はそこまで特異な気候をもつわけではないので、服装はその季節に合った一般的なものであれば問題ないでしょう。ただ、長崎は坂が多い地域であるという点には気をつけましょう。長崎を散策するときは、歩きやすい靴を履いていくことをおすすめします。とくに、グラバー園や大浦天主堂の付近はアップダウンがとても激しいので、しっかりと準備しておきましょう。

中学受験にもつながる長崎県のおすすめ観光名所

長崎県のおすすめ観光スポットを3つご紹介します。

戦争と平和を考える「長崎原爆資料館」

1945年8月9日午前11時2分。長崎に原爆が投下され、15万人近くの命が失われました。長崎原爆資料館では、原爆が落とされるに至った経緯、戦争や原爆の悲惨さ、長崎が現在にいたるまでどのように復興してきたのかなどを学ぶことができます。館内には原爆が投下された時間「11時2分」を指したままの時計や、爆風や熱線を受けて変形してしまった日用品など、当時の生々しい状況がわかる品々が数多く展示されています。

戦争を実際に経験した方が少なくなっている今、戦争や原爆の悲惨さを語り継ぐ重要性がこれまで以上に叫ばれています。長崎原爆資料館に足を運び、戦争について、そして平和について親子で考えてみるのも良いですね。

国内最古のゴシック調教会「大浦天主堂」

2018年、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」がユネスコの世界文化遺産に登録されました。その遺産群のひとつが大浦天主堂です。大浦天主堂は国宝にも指定されていて、現存するゴシック調の教会では日本最古のものです。

豊臣秀吉が禁教令を出してから江戸末期の開国までの約250年間、日本にいたキリスト教徒は仏教徒を装いながらキリスト教信仰を続けていました。そして日本が開国し、彼らは大浦天主堂でキリシタンであることを告白します。
この人々が、いわゆる「潜伏キリシタン」です。

大浦天主堂は、世界遺産に登録され注目が集まっているスポット。長崎旅行の際は、「潜伏キリシタン」の歴史に触れてみてください。

行基によって‟開湯“「雲仙温泉」

長崎旅行の疲れを癒すなら、雲仙(うんぜん)温泉がおすすめです。湯量が豊富な温泉で、いたるところで吹き上がる湯気が「地獄」にもたとえられます。

雲仙温泉の名前は、奈良時代の僧侶・行基が開山した「温泉山満明寺」に由来します。かつては、「温泉」と書いて「うんぜん」と読んでいたんですね。標高約700メートルの高原にあることから、明治以降は外国人向けの保養地としても人気を博しました。現在ではホテルや旅館が立ち並び、九州を代表する温泉街になっています。

長崎県の郷土料理を味わおう

その土地の料理を楽しむのも旅行の醍醐味。長崎に行ったら食べておきたい郷土料理を紹介します。

長崎の麺料理「ちゃんぽん」

長崎を代表する麺料理といえば「ちゃんぽん」。また「皿うどん」も有名です。ちゃんぽんは、小麦粉に独特の風味をもつ唐灰汁(とうあく)を含ませた麺を使うのが一般的。具材は、肉や野菜、海鮮などさまざまで、白濁スープにとてもマッチします。皿うどんは、揚げた中華麺のうえに片栗粉でとろみをつけた具材をたっぷりとかけた料理です。

天草四郎も食べた?「具雑煮」

具雑煮とは、島原地方に伝わる郷土料理。正月やおめでたい席で食べられることが多い料理です。具雑煮の起源は、1637年の島原の乱までさかのぼります。当時、天草四郎率いる一揆軍が籠城しているなか、手もちの具材を集めて煮たものが具雑煮のはじまりといわれています。現在では、肉や魚介、野菜など、さまざまなものを入れて食べられています。

海の幸と山の幸が詰まった「いり焼き料理」

いり焼き料理は、魚介類や野菜などを寄せ鍋にして食べる料理。長崎県の五島列島を中心に親しまれてきました。五島列島は、椿油の名産地。近海でとれた魚介や新鮮な野菜も、古くから椿油で炒めてきたそうです。具材だけでなく油までもが地元でつくられ、まさに地産地消の郷土料理といえます。ちなみに名前に「焼き」と入っているのは、具材を炒ってから料理されていたため、といわれています。

長崎にある異文化を探しに出かけよう

長崎県は昔から外国との交易がさかんだった地域。歴史のなかでさまざまな国の文化が混ざり合い、独自の文化が発展してきました。それは言葉や方言にもあらわれています。長崎土産の定番「カステラ」や、さば寿司を表わす「バッテラ」はポルトガル語が語源。また「ちゃんぽん」は、中国語が由来しているともいわれています。さらに街には多くのカトリック教会も。長崎を訪れたら、異文化を探してみてはいかがでしょうか?

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

宮古島在住のフリーライター。1988年神奈川県生まれ。一橋大学卒業後、食品メーカーに勤務。結婚と妻の出産を機に、宮古島へ移住。宮古島で校正・執筆業に営む。学習教材の校正や、宮古島の観光情報誌・ウェブサイトなどで執筆。