中学受験ノウハウ 過去問

国語の過去問は「質」を重視!結果につながる解き方と分析法

2019年9月04日 ハルカ

夏休みが終わって秋になり、そろそろ国語の過去問を解き始める時期になりました。過去問の数は限られているうえ、入試が近くなるとやることは山積みです。頭も心もいっぱいになってしまう時期なので、できるだけポイントを押さえた勉強で子供の負担を減らしたいですよね。

そこで、塾講師として生徒が過去問を解く姿を見てきた経験をもとに、国語の過去問を解くときに注意したいポイントを紹介します。

第1志望の国語の過去問は、5年分を目標に解く

国語の過去問を解く場合、第1志望は5年分解くことを目標にします。第2志望と第3志望は3年分、それ以降は最低1年分が目安です。

時間がなかったり、モチベーションが上がらなかったりしても、第1志望は最低3年分はやっておきましょう。出題パターンや時間配分、解答用紙のクセなどに慣れるためには、1~2年分を解くだけでは心もとないからです。とくに国語は、解答用紙が縦書きなので、解答用紙の扱いに戸惑うことも多くあります。

ちなみに、「〇年分」と言っていますが、正確には「〇回分」です。同じ年に第1回試験と第2回試験があったら、「2年分」とカウントして大丈夫です。

過去問は「量」より「質」を重視

過去問は5年分以上やってもよいですが、過去にさかのぼるほど出題傾向は変わります。そのため、多く解けば良いともいえません。

たとえば国語の論説文は、数年分解いてみると頻出テーマが見えることがあります。一方で、学校の教育方針や時代の流れが変わればテーマも変わるため、昔のものを見てもあまり参考にはなりません。

過去問は、「量」より「質」が重要です。必要な回数を解き終わったら、漢字や語彙の勉強、塾の復習などをコツコツ進めましょう。そのうえで、時間や気力に余裕があれば、さらに過去のものを解いても良いですね。

点数は気にしない

過去問の点数は、始めのうちは振るわないのが普通です。国語の場合、「3割とれればOK」くらいに肩の力を抜いておきましょう。実際、秋に過去問を解いて6割とれる子はほとんどいません。

ただし、漢字の書き取りだけは別です。8割を目標にし、書けなかったものはしっかりと復習します。また記述問題は、1点でも良いので部分点が狙える解答が書ければ上出来です。

家で過去問をおこなうと、気持ちにゆるみが出たり、最後のひと踏ん張りがきかなかったりします。そのため、点数が悪くても落ち込む必要はありません。前年の「合格平均点」などは参考程度にしつつ、点数よりも理解度や分析を優先させましょう。重要なのは、入試当日にどれだけ力を発揮できるかです。

本番と同じ環境を整える

国語の過去問を解くときは、1回分を最初から最後まで必ず1度で解いてください。

大問ごとに休憩をとったり、別の日に持ち越したりすると、集中力が分散され、時間配分も身につきません。見えるところに時計やタイマーを置いて時間を計り、テレビは消して飲食をせず、本番に近い環境で最後まで集中して解きましょう。

入試において、時間配分はとても重要です。タイマーが鳴ったらすぐにえんぴつを置き、早く終わった場合は、時間ギリギリまで粘ります。記述の誤字や文末表現、自信のない選択肢の再検討など、できることはたくさんあります。

時間切れになっても、過去問を解くのは終わりではありません。解ききれなかった問題があれば、マーカーなどでチェックし、「時間外」で解きます。「時間外」で解いた問題は、採点はしても点数には入れません。失った点数の重みを実感し、時間内に終了するためにはどうすればいいか考えましょう。

記述問題は大人が採点する

記述問題を子供自身が採点すると、極端で都合の良い点数になりやすいです。自信のある答えだからと拡大解釈して○をつけたり、解答例と一言一句同じでないと×をつけたりするので、大人が採点したほうが正確でしょう。

親とはいえ、細かい採点は難しいかもしれませんが、気になる部分を子供と確認しつつ採点すれば、ある程度正確に採点できます。

分析に時間をかける

過去問でもっとも重要なのは、採点後の行動です。間違えた問題はその理由を深堀りして、次は間違えないようにするために何をすべきか考えます。

初めて解いたときは、実際解いてみて気づいたことをメモしておくと、入試当日の心構えになります。たとえば「時間が短すぎる」「選択肢が5択」「記述は1問しかない」「語彙問題が多い」などです。

過去問にメモしたり、ふせんで貼りつけたりして、次に解くときに役立てましょう。

まとめ

過去問を解いたからといって、国語の力が急に上がるわけではありません。過去問を始める前と同様に、漢字や語彙などを積み重ね、少しずつ読解を進めて力をつけていくことも大切です。

過去問は、最低限こなすべき量はあるものの、重要なのは「質」です。「とりあえず10年解いたから安心」というわけではなく、「5年では不安」と思う必要もありません。

大事なのは、回数ではなく「質」です。入試当日に少しでも落ち着いて問題に向かえるように、目的意識をもって過去問に取り組んでみてくださいね。

※記事の内容は執筆時点のものです

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