
行きたい学校から合格をもらえずに受験を終えた場合の心のケア ―― 中学受験との向き合い方
専門家・プロ
2019年9月26日
やまかわ
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首都圏の一部では、4人に1人の小学生が挑戦するともいわれる中学受験。子供の受験に親はどう向き合えばよいのでしょうか。この連載では、『中学受験は挑戦したほうが100倍子供のためになる理由』の著者である、田中純先生に中学受験との向き合い方をテーマにさまざまな話を伺います。
前回は、試験がまだ残っている段階で不合格通知を受けた場合の心のケアについて解説しました。今回は、志望校に受からずに受験を終えるケースについて、田中先生に伺います。
Contents
そもそも「中学受験」とは何か
「中学受験」とは教育活動です。それ以外の何物でもありません。勝った・負けたとか合格・不合格という語彙が使われますが、勝負事でもなく、ましてギャンブルではなく、品評会でもありません。そのプロセスを通して、大人から見れば子供を育てる教育活動ですし、子供にとっては学びの機会です。
負けや失敗から何を学ぶか
まず、負けや失敗が生じた直後は、「自分の気持ちとのつき合い方」を学びます。「悲嘆」「悔しさ」「絶望」…さまざまな辛い感情を味わい、その味を知り、その味を噛み締めて自分の感情は自分のものだという現実を心に刻み、感情とのつき合い方を学びます。これは生涯の糧となる学びに至る機会です。自分の怒りや不満足を他人や出来事のせいにせず、自ら御すものとして引き受けていく「当事者意識」「自分に対する責任」を学びます。
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