学習 国語

読解の選択問題で注意すべきポイント3つ

2019年9月27日 ハルカ

国語の入試問題は、記述問題に目がいきがちです。しかし、ほとんどの学校では選択問題のほうが多く出題されています。配点も高いことが多いので、しっかりとした対策が必要です。

本文の理解はもちろん重要ですが、選択問題の間違えやすいケースを知っておけば、さらに高い精度で正解できるようになります。今回は、わたしが塾講師をするなかで気づいた、当たり前に見えて意外と見落としがちな選択問題のポイントを3つ解説します。

[1] 「もっともふさわしい」を意識する

選択問題の問題文をよく読んでみると、多くの場合「もっともふさわしいものを選びなさい」と書かれています。「正しいもの」ではなく、「もっともふさわしいもの」であることがポイントです。

選択肢のなかには、「間違ってはいないが、もっともふさわしいとはいえない」というややこしいものもあります。試験後に生徒からの質問が多いのもこういった問題です。

たとえば、『かさじぞう』のなかで、おじいさんが地蔵にかさをかぶせた理由を問われたとします。

「かさが余っていたから」という選択肢も間違ってはいませんが、「地蔵がかわいそうだと思ったから」のほうがよりふさわしいでしょう。

『かさじぞう』には、「かわいそうに。かさをかぶせてあげよう」といったセリフがあります。かさが余っているのは事実ですが、セリフや行動のもととなる心情まで踏まえると、「かわいそうだ」という選択肢がもっともふさわしいということになります。

すべての選択肢をしっかり読み、間違っていない選択肢ではなく、「もっともふさわしい」選択肢を選びましょう。

[2] 正論・一般論に注意する

選択肢のなかには、本文に書かれていない正論や一般論などが選択肢となっていて、子供が混乱してしまうものがあります。

たとえば『白雪姫』のなかで、継(まま)母の女王が白雪姫を血眼になって探したのはどうしてか、を問われたとします。この問題の場合、「子どもが心配だったから」という選択肢は正しいといえるでしょうか。

子どもがいなくなったら、母親は血眼になって探します。しかし、白雪姫の物語では事情が別です。継母は白雪姫を邪魔だと感じていたので、「子どもが心配だったから」という選択肢は正しいとはいえません。

物語を読めばすぐにわかることでも、本文がうまく読みとれないと、一般的なよくある考え方の選択肢を正しいと思い込んでしまいます。

読解で問われるのは、一般論や読み手の感想ではなく、本文に書かれていることです。選択肢は必ず本文と照らし合わせて判断しましょう。

[3] 選択肢をしっかり読む

中学入試に出る選択肢は文が長く、読むのに時間がかかってしまいます。時間に追われて焦る気持ちもあるでしょうが、選択肢の間違いは細かいところに隠れています。

たとえば、『桃太郎』につて正しい文を選びなさい、という問題があったとします。

「桃太郎はサル、キジ、イヌを連れて鬼ヶ島へ行き、きび団子を食べた」という文は正しいでしょうか。「桃太郎・サル・キジ・イヌ・鬼ヶ島・きび団子」と、重要なキーワードはすべて入っています。一見正しく見えますが、よく読んでみると文としては間違っていますよね。

「桃太郎はきび団子をあげたサル、キジ、イヌを連れて鬼ヶ島へ行かなかった」という文はどうでしょうか。極端な例ですが、最後の数文字で意味がひっくり返っているので、これも間違いです。

たとえ99%正しかったとしても、1%の間違いがあればその選択肢はバツです。落ち着いてしっかり読めばわかるだけに、間違えるととても悔しく、もったいないと感じてしまいます。選択肢をなんとなく読むのではなく、細部までよく読んで判断しましょう。

まとめ

選択問題は、さまざまなパターンに慣れることも重要です。問題文とすべての選択肢をしっかり読むことを意識しながら、多くの問題を解きましょう。

さらに、採点後は、自分が間違えた選択肢をしっかり見直すことも重要です。なぜ間違えたのかを分析することで、同じパターンの問題で間違える可能性を減らせます。

地道な作業ではありますが、くり返すことで少しずつ選択問題の解き方が身につきます。受験に向けてコツコツと、解き方の下地をつくっていきましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

ハルカ
この記事の著者

大手進学塾で6年間国語講師を務め、塾では主に5,6年生を担当。偏差値20台の勉強しない子供から、御三家に合格するレベルの子供まで幅広いレベルを受け持ちました。モットーは「無理なく楽しく効率的に」。

現在は中学受験を応援する個人サイトを運営。教育系webライターとして教育系、子育て系サイトでの活動も行っています。

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