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へんの名前を覚えよう! 部首を理解すると漢字を間違えにくくなるって本当?

2019年10月15日 みみずく

漢字の書き間違いが多くて悩んでいる中学受験生は少なくないはずです。国語のテストだけでなく、理科や社会でも漢字を間違って×になってしまい、悔しい思いをする受験生は後を絶ちません。こうした間違いを防ぐ効果的な方法が、部首を理解することです。今回は、部首のなかでもへんの名前について考えてみましょう。

形の似ている「へん」を区別しよう

部首のうち、漢字の左側に位置する部分が「へん(偏)」です。たとえば、「細」の左側の「糸」は【いとへん】と呼ばれます。ここでは、形が似ていて紛らわしいへんを解説します。

【しめすへん】と【ころもへん】

理科の生物分野では、「被子(ひし)植物」「裸子(らし)植物」と書くべきところ、「被」「裸」のへんを「ネ」にしてしまうと×になります。「ネ」と似た形のへんは【しめすへん】で、「ネ」より一画多いへんは【ころもへん】です。どちらも形が似ていますが、意味は全く異なります。

【しめすへん】は「示」が変形したもので、神や祭りを表します。「神」のほかに、神をまつる「社(やしろ)」、神に願う「祈」などの漢字に【しめすへん】が使われます。

一方、【ころもへん】は「衣」が変形したもので、衣服を表します。「被」は服や帽子をかぶる意味で、「裸」は衣服を何も身につけていない状態です。

【にんべん】と【ぎょうにんべん】

「住」と「往」も、よく書き間違いが見られます。「イ」と似た形のへんは【にんべん】で、「イ」より一画多いへんは【ぎょうにんべん】です。

【にんべん】は、立っている人の姿からつくられたへんで、人の状態や性質などを表します。人が場所を定めて生活することが「住」です。ほかにも、人と人との関係である「仲」、人が心身を楽な状態にする「休」なども【にんべん】です。

一方、【ぎょうにんべん】は、十字路を意味する「ぎょうがまえ(行)」の左半分が分かれたもので、道や進むことを表します。道をゆく「往」だけでなく、道でまつ「待」や後ろについていく「従」なども、【ぎょうにんべん】がつく代表的な漢字です。

【さんずい】と【にすい】

「池」のへんは【さんずい】で、「冷」のへんは【にすい】です。点が3つの【さんずい】と点が2つの【にすい】は、形だけでなく意味も異なります。

【さんずい】は水を表します。水がたまっている「沼」「池」「海」、水分を含む「汁」「涙」「泥」など、【さんずい】をへんとする漢字はたくさんあります。

一方、【にすい】は氷を表します。温度が低い「冷」や、ものが凍りつく「凍」などが【にすい】の漢字です。

へんの名前と熟語を結び付けよう

一つ一つの漢字を正しく覚えていても、熟語になった途端にへんを間違ってしまうことがあります。たとえば、「半径」を「半経」と書いたり、「成績」を「成積」と書いたりします。こうした間違いを防ぐには、へんの名前と熟語を結びつけるのが効果的です。

「半径」と「経線」

【ぎょうにんべん】の「径」は、まっすぐな道を意味します。「『径』は【ぎょうにんべん】→ 円の中心と円周を結ぶまっすぐな道 → 半」と覚えておくといいでしょう。

一方、【いとへん】の「経」は織物の縦糸を表します。地図や地球儀に描かれる南北方向の線は「経線」といいますが、「『経』は【いとへん】→ 北極と南極を結ぶ縦糸 線」というイメージがあれば、「経」を「径」などに書き間違わないはずです。

「成績」と「体積」

【いとへん】の「績」は、綿や繭(まゆ)から繊維を引き出して糸にする行為(「つむぐ」といいます)を表します。これと関連付けて、「『績』は【いとへん】→ 糸をつむぐように丁寧に勉強すると上がるもの → 成」と連想できます。

一方、「績」と間違いやすい「積」のへんは【のぎへん】と呼ばれます。【のぎへん】は、米などの穂が垂れている形からできたへんで、穀物を表します。「積」は穀物を集めて蓄える意味からできた漢字なので、米を保存するための米俵をイメージするといいでしょう。そうすれば、「『積』は【のぎへん】→ 米俵にどのくらい米を入れられるか → (米俵の)体」と結び付きます。

へんの名前を覚えて漢字に強くなろう

学校や塾の国語の授業で、へんについて解説されることがあるでしょう。このとき、「へんの知識は入試に出ないから」と考えて聞き流すのはとてももったいないです。なぜなら、へんの名前と意味をしっかり覚えれば、漢字が記憶に残りやすくなり、書き間違いも減るからです。漢字に強くなるためにも、へんに目を向けることをおすすめします。

※記事の内容は執筆時点のものです

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