へんの名前を覚えよう! 部首を理解すると漢字を間違えにくくなるって本当?
漢字の書き間違いが多くて悩んでいる中学受験生は少なくないはずです。国語のテストだけでなく、理科や社会でも漢字を間違って×になってしまい、悔しい思いをする受験生は後を絶ちません。こうした間違いを防ぐ効果的な方法が、部首を理解することです。今回は、部首のなかでもへんの名前について考えてみましょう。
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形の似ている「へん」を区別しよう
部首のうち、漢字の左側に位置する部分が「へん(偏)」です。たとえば、「細」の左側の「糸」は【いとへん】と呼ばれます。ここでは、形が似ていて紛らわしいへんを解説します。
【しめすへん】と【ころもへん】
理科の生物分野では、「被子(ひし)植物」「裸子(らし)植物」と書くべきところ、「被」「裸」のへんを「ネ」にしてしまうと×になります。「ネ」と似た形のへんは【しめすへん】で、「ネ」より一画多いへんは【ころもへん】です。どちらも形が似ていますが、意味は全く異なります。
【しめすへん】は「示」が変形したもので、神や祭りを表します。「神」のほかに、神をまつる「社(やしろ)」、神に願う「祈」などの漢字に【しめすへん】が使われます。
一方、【ころもへん】は「衣」が変形したもので、衣服を表します。「被」は服や帽子をかぶる意味で、「裸」は衣服を何も身につけていない状態です。
【にんべん】と【ぎょうにんべん】
「住」と「往」も、よく書き間違いが見られます。「イ」と似た形のへんは【にんべん】で、「イ」より一画多いへんは【ぎょうにんべん】です。
【にんべん】は、立っている人の姿からつくられたへんで、人の状態や性質などを表します。人が場所を定めて生活することが「住」です。ほかにも、人と人との関係である「仲」、人が心身を楽な状態にする「休」なども【にんべん】です。
一方、【ぎょうにんべん】は、十字路を意味する「ぎょうがまえ(行)」の左半分が分かれたもので、道や進むことを表します。道をゆく「往」だけでなく、道でまつ「待」や後ろについていく「従」なども、【ぎょうにんべん】がつく代表的な漢字です。
【さんずい】と【にすい】
「池」のへんは【さんずい】で、「冷」のへんは【にすい】です。点が3つの【さんずい】と点が2つの【にすい】は、形だけでなく意味も異なります。
【さんずい】は水を表します。水がたまっている「沼」「池」「海」、水分を含む「汁」「涙」「泥」など、【さんずい】をへんとする漢字はたくさんあります。
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