連載 桜井信一の中学受験相談室

受験に前向きだった息子。でも最近は公立中に行きたいみたいで……。どこまで干渉すべきでしょうか|下剋上受験 桜井信一の中学受験相談室

専門家・プロ
2019年11月05日 桜井信一

『下剋上受験』でおなじみ、桜井信一さんが中学受験を考える親御さんのさまざまな悩みに答えます。今回は小3男子の親御さんからの相談です。

今回の相談

子どもの中学受験について相談させてください。息子には食物アレルギーがあって、環境のことも考えて中学受験をさせたいと思っています。(現在公立小学校に通っているのですが、一度学校側のミスで誤食があり救急搬送されてしまいました)

息子自身は、幼いころから自宅で学習を続けていて、以前は受験に対しても、力試しの意味も含めて前向きでした。でも最近は友達と一緒の公立中学校に行きたいらしく、受験に対する気持ちがだんだんと薄らいできているみたいです。

親として子ども自身がそこまで乗り気でないものに対して、どこまで干渉すべきか迷っています。こういう場合、親としてどのように対応するのが望ましいのでしょうか? よろしくお願い致します。

相談者:かれー王子
お子さまの学年:小3

 


桜井さんの回答

かれー王子さま、はじめまして。

食物アレルギーなんて言葉は私が子どもの頃はなかったのです。私は背の青い魚とエビ、蕎麦もダメでした。今ではお店でもアレルギー表示がしてありますよね。ずいぶん時代が変わったものです。

私立の中高一貫校に子どもを行かせてみて知ったことですが、本当にいろんな子を集めているなぁと。漫画オタクというか、アニメオタクというか。極め度合いが半端ない子もいれば、「わたしはほっといて」という子もいておもちゃ箱のようです。そういう良い意味の変り者の扱いに学校は慣れているのです。これが私立の良さですね。先生のプロ意識が凄いのです。

学校行事で泊りの学習に行くこともあるでしょうから、特に食事は気をつけたいところです。家庭調査票や健康調査票をチェックして、ミスが起きない仕組みを構築している学校を選びたいですよね。説明会などの学校側の受け答えですぐにわかると思います。慣れているところは話がスムーズでしょうから。

ところが、肝心の本人が余所見しているようでは難しいですね。ここで大事なことを知ってください。子どもには「子ども社会」というものがあるのです。受験生の前に子どもは「子ども社会」のなかで生きています。一員であろうとしているのです。一番長く過ごす社会ですから、できれば生きやすい場所でありたいのです。


続きは有料会員の方がご覧いただけます

※記事の内容は執筆時点のものです

桜井信一
この記事の著者
桜井信一 専門家・プロ

オンライン塾「下剋上受験塾」主宰。中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。学習講座「桜井算数教室」「国語読解記述講座」にはのべ2000人の親子が参加し人気を博した。2020年、オンラインの「下剋上受験塾」を立ち上げた。

[関連]

父娘の記念受験(公式ブログ)
下剋上受験塾