連載 桜井信一の中学受験相談室

娘の中学受験を考えています。でも踏み切れない自分がいるんです|下剋上受験 桜井信一の中学受験相談室

専門家・プロ
2019年11月13日 桜井信一

『下剋上受験』でおなじみ、桜井信一さんが中学受験を考える親御さんのさまざまな悩みに答えます。今回は小2のお子さんをもつ親御さんからの相談です。

今回の相談

桜井さん、はじめまして。ブログや著書、参考にさせていただいています。わが家には中2、小6、小2の子供がいます。上の2人は地元の公立中学ですが、一番下の子の中学受験を考えています。ですが、踏み切れない自分もいるのです。

目標としている私立中学まで、住んでいる地域から片道で1時間半の通学時間です。往復3時間。小学校を卒業したばかりの娘に負担ではないのか、毎日通学できるのかと思っています。また、中学受験のための通塾にも、1時間弱かかります。

中学受験に挑戦するか、それとも公立中・高に進み、先取り勉強をしていく方がいいのかで迷っています。娘は現在、小学2年生で2月あたりから新年度が始まります。小学3年生から中学受験の塾が始まる時期でもあり、公立に進み先取り学習を進める場合と中学受験をする場合で、選ぶ塾も異なります。そろそろ決めなくてはいけない時期です。

桜井さんのブログで「私立中では周りにいる子からの刺激や校風など、公立では得られなかったよい経験が多くあった」とありました。それも確かにあると思います。こうやって相談を書いていると、結局私の決意が固まっていないだけのように思います。中学受験の大変さに、私が自信がないのです……。

相談者:たるたるたるん
お子さまの学年:小2

 


桜井さんの回答

たるたるたるんさま、はじめまして。

私のおすすめする私立中学受験は、「出来るだけ難関で、出来るだけ通いやすい学校」です。

「出来るだけ難関」をもう少し踏み込むと、気になる異性の存在が出来ても大学受験に向かう子がたくさんいるレベルの学校です。

「出来るだけ通いやすい学校」というのは、近ければ近いほど良いとして、遠距離通学は60分までをおすすめします。入学すると、放課後に学校行事の準備や役回り、部活があります。部活だと日曜日に集合することもあるでしょう。学校生活のすべてを満喫したい欲張りさんの場合は特に遠距離は避けましょう。

一週間のハワイ旅行を想像してください。ホテルはメインストリートから1時間かかる場所にあります。どのスポットに行くのもひと苦労です。一番良い場所に建っているホテルに宿泊する人と比較して、どれくらい積極的にオプショナルツアーに参加できるでしょうか。満喫できるでしょうか。

入学後は学校という場所をメインに過ごすのです。高校生になれば予備校に行くかもしれません。重いカバンを持ってヘトヘトになりますよね。しかし元気な子もいるのです。「ダイエットのために電車に乗らずに歩いてきた」と言って周囲を驚かす子もいます。近い方が有利ですが、電車で「立ち勉」しても平気な子もいるのです。お子さんの場合はどうでしょうか。


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桜井信一
この記事の著者
桜井信一 専門家・プロ

オンライン塾「下剋上受験塾」主宰。中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。学習講座「桜井算数教室」「国語読解記述講座」にはのべ2000人の親子が参加し人気を博した。2020年、オンラインの「下剋上受験塾」を立ち上げた。

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