連載 桜井信一の中学受験相談室

夫婦でフルタイム勤務。友人家庭のように子どもの勉強に時間をかけてあげられず、不安です|下剋上受験 桜井信一の中学受験相談室

専門家・プロ
2019年11月14日 桜井信一

『下剋上受験』でおなじみ、桜井信一さんが中学受験を考える親御さんのさまざまな悩みに答えます。今回は小3のお子さまをもつ親御さんからの相談です。

今回の相談

小学校3年生の子どもを持つ共働き夫婦です。夫婦共にフルタイムで働いていて、息子は学童で、毎日放課後の時間を過ごしています。お迎えのあと、7時に帰宅してから、宿題のチェック、夕ご飯、お風呂、就寝と、日々慌ただしくも楽しい毎日です。

少し気になっているのは、環境の違いからくる学力の差についてです。専業主婦(主夫)の友人の話を聞くと、15時に子どもが帰宅してから習い事に行ったりしていますし、宿題も親がマンツーマンで見てあげています。

息子が通っている学童では、学校の宿題に加えて、通信教育の問題集などもやってくれているのですが(それは本当に素晴らしいことだと誇らしく思っています)、どうしても親が目をかけたりしてあげられる時間が、少なくなってしまいがちです。

少なくみても1日1時間として、年間365時間。6年間で2190時間(約3か月分)もの時間。専業主婦(主夫)の友人ほど、そこまで時間をかけてあげることができず、このままでは学力含め、どんどん差がついていくのではないかと不安に思っています。至らない親で恐縮ですが、ぜひアドバイスよろしくお願いいたします。

相談者:ジョーフィッシュ
お子さまの学年:小3

 


桜井さんの回答

ジョーフィッシュさま、はじめまして。

子どもが3年の段階で、そのあたりの矛盾に気づき、もどかしく感じ、心配なさっている時点でうまくやっていかれるんだろうなあと思いますが、まさにそうなのです。その通り「差」が出るでしょう。

身近なある例を2つご紹介します。

両親ともに勤務医で、お母さんの方が帰宅がやや早いですがそれでも19時頃の帰宅。子どもは3人います。なんと3人とも超難関中学。実在するのです。というよりも、よくある話です。

次はその逆。お父さんは多忙な方ですが、お母さんは専業主婦です。今までは自立学習が大事と考えて、2人の子どもたちは自学自習し、夏休みの自由研究だけは親も一緒になってかなりのクオリティのものを作り上げるという家でした。

中学受験することになり、お母さんが付きっきりになりました。2人とも同じだけのサポートが必要だったわけではありませんが、家事もそこそこにという状況で受験まで二人三脚で塾のサポートをしていました。結果、2人とも超難関中学に進学しています。

要するに、手のかからない子が身近にいたからといって、それがお手本になるわけでもなく、自分の子の場合はどうなのかだけを考えれば良いわけですね。

人のことはどうだっていい。もし、難関中学を希望するというのであれば、道や手段はどうでも良いのです。辿り着くにはどうすれば良いかの判断だけが肝心なのです。


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桜井信一
この記事の著者
桜井信一 専門家・プロ

オンライン塾「下剋上受験塾」主宰。中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。学習講座「桜井算数教室」「国語読解記述講座」にはのべ2000人の親子が参加し人気を博した。2020年、オンラインの「下剋上受験塾」を立ち上げた。

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