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変わる入試理科。問題の傾向と求められる力|なるほどなっとく 中学受験理科

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2019年11月25日 水溜 兼一(Playce)

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学習範囲が広く、難しいイメージがある理科の中学入試問題。難関校に多くの子どもを合格させてきたカリスマ講師・小川眞士さんが、子どもの理科力を育むためのヒントを伝えます。

理科は暗記・記憶力勝負と思われがちです。しかし、近年の中学入試理科は知識だけでなく思考力を問う問題が増えています。中学受験理科で問われる力とは。入試問題の現状やその背景を伺いました。

実験考察や時事問題。暗記だけでは対応できない入試問題が増加

理科の入試問題というと、以前は知識力を問う問題や計算問題が中心でした。ところが近年では、こうした問題は減少傾向にあり、思考力を測る“思考問題”が増えています。この傾向は難関校になるほど顕著で、偏差値60以上の学校の多くは、問題の7~8割が思考問題です。

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小川眞士

小川眞士

  • 専門家・プロ

小川理科研究所(東京都豊島区)主宰。都内の中学校教諭を経て、四谷大塚進学教室理科講師に。開成や桜蔭の特別コースを約25年間担当、コース生28人全員が開成中学に合格した実績を持つ。教務主任や副室長も務めた。2009年4月に小川理科研究所を開設。主な著書に、『中学受験 理科のグラフ完全制覇』(ダイヤモンド社)、『これだけ理科』(森上教育研究所スキル研究会)、『カンペキ小学理科』(技術評論社)がある。

水溜 兼一(Playce)

  • この記事の著者

雑誌・新聞の編集・ライターを経て、現在は、通信教育企業のキュレーションサイトや大学案内のライティングなどを担当。