旧石器時代・縄文時代 ―― イメージで覚える中学受験歴史
専門家・プロ
2020年1月22日
吉崎 正明
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「難しくて苦手」という受験生が多いのが歴史。でも、時代をイメージで理解すれば歴史の理解はグンと進みます。この連載では、時代ごとの特徴的な出来事を中心に、歴史をわかりやすく解説します
Contents
【旧石器時代】大型動物を追いかけ「日本人の先祖」がやってきた
数万年前の世界は、寒冷化が進む氷河期の時代でした。現代の温暖化とは反対ですね。世界中が氷におおわれ、海面水位も現在より低く、日本列島と大陸は陸続きだったといわれています。日本海は、当時は湖のようでした。
大型動物を追いかけ「日本人の先祖」がやってきた
そんな寒い時代だったため、マンモスやナウマンゾウは寒さを防ぐために長い毛でおおわれています。それらの大型動物は大陸から移動してきました。そして大型動物を追いかけ、“日本人の先祖”がやってきたと考えられています。ちなみに長野県の野尻湖からナウマンゾウの骨が発見されていることから、当時の人々が野尻湖にナウマンゾウを追い込んで捕獲していたこともわかります。
相沢忠洋の大発見「打製石器」
日本にも旧石器時代があったことがわかったのは1949年。相沢忠洋(ただひろ)が、黒光りした打製石器を関東ローム層から発見したことがきっかけです。打製石器は、黒曜石を砕いた鋭い石器のこと。砕いただけの「ダサい石器」として「だせー(打製)石器」と覚えると頭に残りやすいですね。相沢によって打製石器が発見された場所は、岩宿遺跡(群馬県)と呼ばれるようになりました。
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