連載 学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

中学受験の取り組み方#19 男の子と女の子の違い|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

専門家・プロ
2020年9月29日 松本亘正

子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。

女の子は早めの段階で合格をとっておく

― Point ―

男の子は続けて落ちてもチャレンジできる

中学受験では、男の子と女の子で、メンタル面での違いも考えながら計画を立てたほうがよいでしょう。

傾向としては、女の子のほうが連敗したときのショックが大きいので、できれば本命校に臨む前に合格をとっておけるようにしたほうがいいでしょう。

反対に、男の子の場合は、何校連敗しても、チャレンジさせてOKです。

実際にあったエピソードを紹介します。

ある女の子の話です。2月1日が不合格、2月2日も不合格になったことでショックを受け、「もう3日の学校は受けに行かない」と引きこもってしまい、ご両親も「どうしたらいいかわかりません……」と手を焼いたことがありました。

女の子の場合はとくに、不合格が続いてしまうと「もう失敗はしたくないから受験を終わらせていい」と考えてしまいがちです。ですから、そうならないような話をしておくとともに、できれば近年増えた午後受験(2月1日や2月2日などの午後に行われる入試のこと)を使うなどして、2月2日までにひとつでいいから○をとっておきたいのです。

もちろん1日に2校受けると体力的にも精神的にも大変なのですが、ひとつでも○があれば、不合格が続いても戦い続けることができるものです。

一方、男の子はそのあたりはいい意味で鈍感で、連敗しても同じようにがんばり続けることができたりします。

かつて千葉から東京の当塾に通ってきた生徒がいました。

1月に難関校を受け続けたものの、6連敗。その後も2月1日午前×、2月1日午後×、2月2日×、2月3日×……。さすがに心が折れてしまいそうですが、じつに10連敗した後、2月4日に大学付属の上位校に合格したのです!

ほかにもこのような例がたびたびありました。

男の子、女の子と一概に分けきることはできませんが、精神的な部分が本番の試験にも影響することを、知っておいてほしいのです。

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※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者
松本亘正 専門家・プロ

まつもとひろまさ|中学受験専門塾ジーニアス運営会社代表|ラ・サール中学高校を卒業後、慶應義塾大学在学中に中学受験専門塾ジーニアスを開校。現在は東中野・自由が丘・日吉・芝浦港南など、6校を展開している。「伸びない子はひとりもいない」をモットーに、少人数制で家族のように一人ひとりに寄り添う指導を徹底、毎年超難関校に合格者を輩出している。生徒は口コミと紹介だけで9割を超える。これまでののべ指導人数は2200名以上。第一志望校への合格率は一般的に25%といわれるなか、ジーニアスは約60%超の第一志望校合格率を誇る。中学受験だけでなく、高・大受験時、就職試験時、社会人になっても活きる勉強の仕方や考える力の育成などに、多くの支持が集まっている。

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