連載 学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

中学受験の取り組み方#18 受験候補校は絞っておく|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

専門家・プロ
2020年9月23日 松本亘正

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子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。

受験校の数は3〜5校が望ましい

― Point ―

多すぎると各受験校の対策が十分にできなくなる

中学受験は小学6年生の終わりごろ、集中的に行われます。

関西や九州、埼玉・千葉なら1月中旬から下旬にかけて、東京・神奈川なら、2月1日から5日までの間に多くの学校が集中します。

受けられるだけ受験したいと思ってしまうかもしれませんが、あまり多くの学校を受けるのも考えものです。各校の試験対策がどれも不十分になるからです。

また、首都圏であればおすすめなのは、1月に1~2校、2月に2~4校程度で受験プランを組むことです。1月は練習のための受験だったりもするので、対策は薄くなってもかまいません。

2月の受験校は2~4校程度にし、それぞれしっかり対策を練りましょう。数が多すぎると、対策ができずに不合格が続きやすくなります。

大学受験とは異なり、日程的にも多くの学校は受けられません。事前に受験候補校を絞っておく必要があります。

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松本亘正

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まつもとひろまさ|中学受験専門塾ジーニアス運営会社代表|ラ・サール中学高校を卒業後、慶應義塾大学在学中に中学受験専門塾ジーニアスを開校。現在は東中野・自由が丘・日吉・芝浦港南など、6校を展開している。「伸びない子はひとりもいない」をモットーに、少人数制で家族のように一人ひとりに寄り添う指導を徹底、毎年超難関校に合格者を輩出している。生徒は口コミと紹介だけで9割を超える。これまでののべ指導人数は2200名以上。第一志望校への合格率は一般的に25%といわれるなか、ジーニアスは約60%超の第一志望校合格率を誇る。中学受験だけでなく、高・大受験時、就職試験時、社会人になっても活きる勉強の仕方や考える力の育成などに、多くの支持が集まっている。