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試験中の「時間配分ミス」を解決するための4つのコツ

2020年3月26日 石井知哉

中学入試に限らず、ペーパーテストは限られた時間で行われます。そのため、ほとんどの受験生が直面するのが「時間内に解き切れない」という悩みです。その解決策として、試験中の時間配分のコツを紹介します。

早めに解決したい「時間配分ミス」

「前半の問題に時間を使い過ぎて途中でタイムアップ」「解けるはずの簡単な問題を残してしまった」という時間配分ミスは、多くの受験生が試験で経験する失敗です。特にマジメな子や、試験慣れしていない子は全ての問題を確実に解こうとするあまり、こうしたミスをしがちです。これは得意教科であっても起こります。得意なだけに高得点を狙おうと意気込み、「捨てる問題」をつくれないからです。

とはいえ時間配分ミスは、学力の問題というより意識の問題によるところが大きいものです。そのため、ちょっとした方法でクリアすることが可能です。試験中の時間の使い方が上手になると、効率良く得点を重ねることができます。今日から早速、改善に取り組みましょう。

なお制限時間内に解き切れない原因としては、時間配分ミスのほかに「解答スピード不足」も挙げられます。この場合、解答までの「読む・書く・計算する」などの手順を、基本の型を守って正確に解く練習を反復することで解決可能です。これはスピードだけでなく得点力をアップさせるうえでも重要です。

試験時間を効果的に使うための4つのコツ

試験時間の使い方は得点に直結するので、少しでも有効活用したいものですよね。時間配分ミスを防ぐための4つのコツを紹介します。

【1】大問ごとにざっくりと時間配分を決める

模試や入試の過去問を参考に、大問ごとに時間配分を決めておくと良いでしょう。「配点に応じて時間を配分する」というのがポイントです。具体的には、配点の高い問題には多くの時間、低い問題には少ない時間をかけます。

たとえば「100点満点・解答時間40分」の試験で、次のような配点だとします。

大問1:30点 (30%)
大問2:15点 (15%)
大問3:15点 (15%)
大問4:20点 (20%)
大問5:20点 (20%)
※カッコ内は全体の得点に占める比率

この場合、大問ごとの時間配分の目安は次のとおりです。

大問1:12分 (30%)
大問2:6分 (15%)
大問3:6分 (15%)
大問4:8分 (20%)
大問5:8分 (20%)

つまり、配点の比率に応じてそのまま時間を設定するということです。実際には、問題ごとの難易度も考慮する必要があります。たとえば大問1が基礎的な問題中心なら、もっと短い時間で済ませたいところですが、原則として「配点によって時間配分を決める」と考えておきましょう。

【2】試験開始後1分で問題全体を見る

問題傾向が変わり、想定していた問題構成とは違うこともあります。そこで試験が始まったらすぐに解き始めるのではなく、最初の1分間で問題全体を見回しましょう。そのうえで、あらかじめ計画していた時間配分を場合によっては修正し、大問ごとの目安時間を書き込んでおきましょう。

【3】解ける問題を先に解く、難しい問題は後回し

簡単な問題でも難しい問題でも、大きく配点は変わりません。難しい問題は、ほかの受験生も答えられない可能性が高いので、解けなくてもあまり差はつきません。むしろ、簡単な問題を落とすとほかの受験生と差が開くので、こちらを優先します。ちなみに理科や社会、国語の知識問題は知らなければ正解できません。少し考えて思い出せなければ、見切りをつけてすぐに次の問題に移りましょう。

【4】迷っている問題は、保留にして後でもう1度考える

「選択肢のアとウで迷っている」「この漢字、『ころもへん』と『しめすへん』のどっちだっけ?」など、答えに確信が持てない場合もありますよね。そういう場合は、保留状態のまま一応の解答を記入しておいて、次の問題に進みましょう。ほかに解ける問題があるわけですから、ひとまずそちらを優先し、迷っている問題は後で最終判断をすれば良いのです。すぐに戻ってこられるように、目立つように印をつけておきましょう。

「時間配分力」をアップしよう

試験の時間配分を考えることは時間制限のある試験において、ずっと生かせるものです。そのため「時間配分力」は中学受験に留まらず、その先の試験でも役立つスキルといえます。家庭での問題演習や模擬テストで実践を通じて磨いていきましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

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