中学受験ノウハウ 塾選び

関西の中学受験塾に行くならどこ? 子供のタイプ別に向いている大手塾を紹介

2020年4月15日 國友克弥

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中学受験をしようと思ったとき、まず考えるのは塾選び。東京などの首都圏はもちろん、関西でも中学受験対策を行う塾はたくさんあるので、どの塾がいいのか迷ってしまいます。合格実績や授業方針、授業料などさまざまな要素があり、決めきれないという保護者の方も多いのではないでしょうか。今回は、関西の大手塾である「浜学園」「馬渕教室」「能開センター」の3つの塾を紹介するとともに、それぞれの塾に向いている子の特徴をお伝えします。

【浜学園】灘中学の合格者が日本一

浜学園は灘中学の合格者が16年連続日本一で、創業から60年以上の歴史をもつ、関西では老舗の塾です。灘中学を第一志望に考える家庭は、第一に選択肢に入る塾といえるでしょう。灘中学以外の難関校や中堅校にも多くの合格者を出しています。

浜学園は中学受験専門の塾で、小学生の特性や成長を理解した独自のカリキュラムやテキストを使っています。Web授業も充実しているので、通塾が困難な家庭でも質の高い授業を受けることができます。「講義→家庭学習→復習テスト」というサイクルを徹底する学習スタイルも特徴のひとつ。これによって日々の学習の定着を図ります。さらに月に1回の公開テストで実力の定着度合いを計り、定期的にクラス替えを行っています。

復習が中心の塾で家庭学習の量はかなりありますが、塾のチェック体制はそれほど厳しくありません。復習中心の学習のメリットは、難しい問題でも自分である程度まで考え、後は先生に質問して理解を深めるといった学習ができること。自分のやるべきことをきちんと見極められる子であれば、浜学園の学習スタイルに上手く溶け込めるでしょう。

【馬渕教室】関西の難関校に高い合格実績

馬渕教室は、もともと大阪の公立高校受験で知名度を高めていた塾です。その後、私立中学受験にも力を入れ、今では灘中学をはじめとする関西の難関校において高い合格実績を誇っています。校舎展開もスピーディーで、近年は東海地方にまで塾を展開しており、関西では特に勢いのある塾といえます。

馬渕教室では、「授業→宿題→確認(復習)テスト」といったサイクルの学習スタイルを採用しています。テキストには詳しい解説が載っていないので授業はしっかり聞く必要があり、宿題や確認テストの出来が悪いと塾で居残りさせられることもあります。

関西の塾の特徴といえる「塾ですべて抱えます」というスタイルなので、保護者にとっては負担が比較的少なく、ある程度まで塾任せにできるところがメリットです。保護者会や三者懇談も年に複数回あるので、子供の学習状況の把握もしやすいでしょう。

子供自身が意欲を持って受験に臨み、保護者もそれを後押しできる家庭であれば、馬渕教室の進め方のなかで志望校合格に向けて準備を進めることができます。

【能開センター】大阪星光や清風南海を目指すなら

能開センターは大阪南部や和歌山を中心に中学受験対策を行ってきた塾です。今ではその実績やノウハウをもとに、関西の難関校で合格実績を伸ばしています。大阪の男子最難関校「大阪星光」や、国公立大学への現役合格率が高い「清風南海」などの合格実績では他塾の追随を許しません。

能開センターの特徴は、徹底的な反復演習にあります。授業はオリジナルテキストを使って進められ、「導入→演習→解説」の順で行われます。そして次の時間に確認テストを実施し、間違った問題はやり直しを行い、解説を聞きます。

このように徹底的に反復演習を行うので、他塾に比べると進度は比較的遅くなっています。基礎の定着を図るうえで反復演習は適しているため、じっくりと勉強を進めていき、理解を深めていくタイプの子にはぴったりのシステムといえるでしょう。

能開センターでは、授業の復習をできるだけ早く行うことを推奨しています。そのため授業後の居残り時間には、先生も教室に残って質問を受け付けられる体制を整えています。したがって、家庭学習の管理を行うこと以外はほとんど塾に任せる形になるので、家庭の負担は比較的少ない塾といえます。

能開センター:https://nokai.jp/kinki/

志望校合格への第一歩は、子供に合った塾を選ぶこと

中学受験対策を行う塾は、関西にもたくさんあります。そして塾選びで大事なことは「子供に合っているか」ということです。これは、志望校を決めるうえでも大切なことです。子供に合った塾を見つけ、志望校合格を目指してくださいね。

※記事の内容は執筆時点のものです

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