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【中学受験社会】旧国名を知って地理用語に強くなろう

2020年4月22日 池田良輔

中学受験の社会の問題で問われる「旧国名」。ただの暗記ではなく、地理の他分野の学びとも旧国名を関連させて楽しく学び、忘れにくくする方法を紹介します。

旧国名とは?

旧国名は、「九世紀ごろから日本の行政区画の単位として設けられた、区分の名」といわれています(『新明解国語辞典』より)。旧国名は「〇〇県」という語尾ではなく、「○○国(読み方:○○のくに)」という語尾がつくことも特徴です。

旧国名区分の地図と、現在の都道府県の区分地図を比較すると、大きく異なる部分があります。たとえば現在の東京都は、埼玉県や神奈川県の一部とともに「武蔵国(むさしのくに)」と呼ばれていました。さらに、青森県・岩手県・宮城県・福島県・秋田県の一部は、廃藩置県の少し前の一時期をのぞき、全部まとめて「陸奥国(むつのくに)」と呼ばれていました。

廃藩置県以降は、都道府県名や、都道府県庁所在地名に旧国名が反映される例はほとんどなくなりましたが、地名・地形名・交通機関名・伝統工芸品名などには今でも旧国名が多く使われています。これらの知識を覚えるときに旧国名の知識があると、暗記科目といわれる社会も楽しく勉強できるでしょう。

旧国名の3つの使われ方

中学受験の地理分野では、旧国名を含む用語が多く出てきます。旧国名の使われ方には違いがありますが、中学受験の社会で求められる知識の範囲内では以下の3つが主な形です。

・旧国名そのまま
・ふたつの旧国名から1文字ずつ
・旧国名1文字+州

【1】旧国名そのまま

ひとつめは、旧国名がそのまま使われる形です。「飛騨山脈」「信濃川」「薩摩半島」のように、地形の名称に比較的多く見られます。

【2】ふたつの旧国名から1文字ずつ

ふたつの旧国名の場所にまたがっているため、それぞれの旧国名から1文字ずつ取って名称とした地域もあります。たとえば、現在の千葉県あたりの旧国名「上総国(かずさのくに)」「安房国(あわのくに)」からそれぞれ1文字ずつ取った「房総半島」。美濃国(現在の岐阜県南部)と尾張国(現在の愛知県の一部)にわたって広がる「濃尾(のうび)平野」も有名です。

この形は見つけにくいものも多いので、旧国名が書かれた地図を持っていれば、今の日本地図と比べて探す競争を親子でやってみると楽しく勉強できるでしょう。

【3】旧国名1文字+州

「旧国名1文字+州」という形もあります。有名な例では、信濃国(現在の長野県)の「信+州」で「信州」、長門国(現在の山口県の一部)の「長+州」で「長州」などです。

旧国名に楽しく慣れていくためのアイテム

旧国名の知識があると、地理用語に強くなります。ただ、旧国名をすべて暗記しようと考えると、覚えることが多い社会の学習の負担がさらに増してしまいます。

そこで、旧国名の地図と、教材や今の地図を並べて「旧国名が使われている名前」を探す遊びをくり返すことがおすすめです。旧国名の地図に見慣れることで、「知らないうちに覚えていた」となる状態を目指せると良いですね。そのうえで、旧国名にさらに楽しく慣れるためのアイテムをふたつ紹介します。

あそんでまなべる旧国名パズル

「あそんでまなべる旧国名パズル」は、旧国名を楽しく学べるスマホアプリです。パズル形式で旧国名の地図に慣れ親しめる工夫がされていて、利用者の評価も高いです。

ゲーム「信長の野望シリーズ」

「信長の野望」は、1983年から続く有名なゲームシリーズ。大名が天下統一を目指す歴史シミュレーションゲームです。社会が得意な生徒に趣味を聞いてみると、このゲームが好きということが多いです。

楽しく旧国名を学ぼう

中学受験の社会のうち、特に地理分野において旧国名がどのように使われているか、そして旧国名を楽しく覚える方法やアイテムを紹介しました。「とにかくいっぱい書いて覚えるんだ!」といった、知識を無理やり詰め込む勉強法だけでなく、遊びのような勉強、語源への探求心を育むような勉強法にも取り組んでみてください。

※記事の内容は執筆時点のものです

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