「中学受験すると後で楽できる」って本当?
中学受験を始める動機のひとつに「後で楽できるから」というものがあります。では中学受験をすると、本当に後で楽できるのでしょうか? 主に大学受験との関係を踏まえながら解説していきます。
中高一貫校に進学する利点
「中学受験をすれば後で楽できる」という考え方には、どのような背景があるのでしょうか?
わが子の将来は、親であれば大きな関心事です。多くの保護者が、子供の大学進学を視野に入れていることでしょう。中学受験を考えている方のなかには、大学受験を意識して志望校を選んでいる方も多いと思います。そして多くの中高一貫校が、充実した進路指導や受験対策、難関大学への進学実績などを受験生や保護者にアピールし、それが人気の一因となっています。
事実、中高一貫校では、6か年計画をもとに大学受験に向けたカリキュラムが組まれていたり、高校受験を気にせずに学力を伸ばせたりと、大学受験に有利な面があります。
そして、センター試験から「大学入学共通テスト」に移行することをはじめ、2021年以降は入試制度が変わります。こうした先行きが不透明な現状も、「学習や進路指導に力を入れる中学校や、大学附属校・系属校なら安心」というイメージを後押ししています。
以上のような理由から、「中高一貫校なら大学受験に有利 → 中学受験をすれば楽できる」と考えられるようになったのでしょう。
附属中・系属中に入れば大学入学まで安泰?
「この学校に入れば後で楽できる」というイメージが特に強いのが、大学名を校名に付した附属中・系属中です。「中学 → 高校 → 大学」と進める、いわゆる「エスカレーター方式」の学校もあるため、今も昔も根強い人気を集めています。
では、こうした学校に入れば大学まで安泰といえるのでしょうか?
附属中・系属中の注意点
まず、附属中・系属中のすべてが楽々と大学まで進めるわけではないことに注意が必要です。
大学への内部進学の方式は、高校の成績をもとにしたり、内部進学用の試験をおこなったりと学校によって異なります。
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