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【中学受験の理科攻略】血液の4つの成分とその役割

2020年8月20日 伊丹龍義

血液は人間の身体に欠かせないものです。しかし、その役割についてはあまり知られていません。血液が担う役割とともに、血液をつくる4つの成分について見ていきましょう。

血液のふたつの役割

私たちの身体のなかを流れている血液には、大きくふたつの役割があります。

1、身体のなかでモノを運ぶ
2、身体の状態を一定に保つ

身体のなかでモノを運ぶ

私たちは、生きていくために色々なモノを身体のなかで運ぶ必要があります。特に重要なのが、モノを燃やしてエネルギーをつくるために必要な「酸素」です。酸素は「赤血球」という粒によって常に全身に運ばれています。酸素以外のモノは「血しょう」という液体に溶かされて運ばれます。

身体の状態を一定に保つ

血液は「恒常性(身体の状態を一定に保つ働き)」にも大きく関わっています。身体の状態を一定に保つためには、体内に入ってきた外敵をやっつける働きが必要です。これを行っているのが「白血球」という粒です。体内に菌などの外敵が入ってきたときは、白血球が外敵を取り込み、溶かすことで身体を守っています。体温が下がったときなどは、「血しょう(血液の液体部分)」が身体全体に熱を伝えることで体温をもとに戻すという働きをしています。

血液の4つの成分

血液を顕微鏡で見ると、固体として見える粒が3種類、液体が1種類の、計4つの成分からできていることがわかります。具体的には、ペットボトル6本分ほどの「血しょう(透明の液体)」のなかに、「赤血球(赤い粒)」「白血球(白い粒)」「血小板(板状の粒)」の3つが浮かんでいます。それらが身体のなかでモノを運んだり、身体の状態を一定に保ったりしているのです。

*粒数については、1滴を0.04ml、赤血球を1mlあたり500万個、白血球を7500個、血小板を25万個として表しています。血液量については、体重40㎏、血液量は体重の13分の1として概算しています

赤血球

血液1滴のなかに20万粒ほど入っている、真ん中がへこんだ白玉のような形をした赤い粒が「赤血球」です。赤血球は酸素のみを運ぶ役割をしています。

白血球

血液1滴のなかに300粒ほど入っている、アメーバ―のような透明な粒が「白血球」です。白血球は、菌などを取り込んで溶かす役割をしています。けがをしたときに傷口から菌などが入ってくると、白血球が菌を取り込んで溶かすことで侵入を防いでいます。ちなみに、菌と戦ったあとの“白血球の死がい”が傷口にたまることがあります。これが「うみ」と呼ばれているものです。

血小板

血液のなかに浮かんでいる板状の粒が「血小板」です。1滴のなかに1万粒ほど含まれていて、血液の通り道である血管が傷ついたときに、血管から血液が外に流れていくことを防ぐ役割があります。

血管が傷つくと、血小板が傷口に網目状のものをつくり、そこに赤血球などを引っかけることで血液の流れを止める働きをします。この網目状のものを、私たちは「かさぶた」と呼んでいます。かさぶたをはがすと、血液が外に流れてしまいます。傷口にかさぶたができたときには、いじりたくなるのをじっとこらえて血管が治るのを待ちましょう。

血しょう

血液の液体部分を「血しょう」といいます。酸素は赤血球によって運ばれますが、それ以外の物質はすべて「血しょう」に溶かされて運ばれていきます。「血しょう」の量は体重の約13分の1といわれているので、体重40㎏の人であれば、500mlのペットボトル6本分の血液が身体のなかを流れていることになります。赤血球の粒が多いことで血液は赤くみえますが、実は血しょうは「透明から薄い黄色」のような色をしています。

まとめ

理科のなかでも、人体などの生物分野は覚えることが多いです。血液の単元は、「血液の役割」について大まかなイメージを持つことが第一歩。身近な現象と結びつけることで、より記憶に残りやすくなるでしょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

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