連載 桜井信一の中学受験相談室

小4の息子は算数の練習問題になると途端に解けなくなります。この壁を乗り越える方法が知りたいです。|下剋上受験 桜井信一の中学受験相談室

2020年9月25日 桜井信一

『下剋上受験』でおなじみ、桜井信一さんが中学受験を考える親御さんのさまざまな悩みに答えます。今回は小4のお子さまをもつ親御さんからの相談です。

今回の相談

はじめまして。子供は小4男子です。算数の基本問題は、一人でなんとか間違えずに解けるようになったのですが、練習問題になると途端に解けなくなります。 

この壁を乗り越える方法が知りたいです。アドバイスをお願いいたします。

相談者:だんち
お子さまの学年:小4


桜井さんの回答

だんちさま、はじめまして。

それね、解き方を覚えているだけなんです。「形を覚えて理解したつもり」ってケースです。まだ小4で気づいて良かったと思います。そのままそれが勉強だと思って受験まで突き進んでしまいますから。

本質、なんて言葉を使うと分かりにくいでしょうけれど、要するに仕組みを教えないと上達しないのです。知識を上に積み上げにくい、といいますか。

例えば分配法則。2×3+2×5、これは2×8で計算できます。

2回ジュースを飲んだ日が3日、少しおいてまた5日、計何日かを計算する方法が2種類あるんだ、ということです。これを知って得した気分にさせるところまでが勉強なんです。

ところが、習った時点で自分で気づいて勝手に得した気分になってくれる子もいるのです。だから、「うちの子はどうして理解できないんだろう?」と思ってしまう親がいるわけですね。

このケースの場合は親が最初に教えないといけないんです。そして、ゆっくり慣れさせる。「勉強とはこうして楽しむものなんだ」と。理解の過程を楽しむもよし、「ひょっとして自分はまあまあ賢いのかも」という予感を楽しむもよし。そこまでは親が連れて行ってあげてほしいです。


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※記事の内容は執筆時点のものです

桜井信一
この記事の著者

中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。 勉強のコツや中学受験の裏事情をユニークな語り口で紹介するブログは根強い人気を博している。

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