連載 桜井信一の中学受験相談室

小6男子の親です。お金や時間を使っている割に成績が伸びず焦ってきています…|下剋上受験 桜井信一の中学受験相談室

2020年10月02日 桜井信一

『下剋上受験』でおなじみ、桜井信一さんが中学受験を考える親御さんのさまざまな悩みに答えます。今回は小6のお子さまをもつ親御さんからの相談です。

今回の相談

首都圏の私立中学校受験に挑む小6男子の父親です。わけあって小5の12月から受験勉強を始め、現在は個別塾に月50コマ近く通い、桜井さんの著書「下剋上算数」で自宅学習をしています。

「下剋上算数基礎編」はようやく8割方正解できるようになりましたが、「下剋上算数難関校受験編」は半分も解けません。

お金や時間を使っている割には首都圏模試(偏差値50前後)や四谷大塚合判模試(偏差値40くらい)の成績が伸びず、少し焦ってきています。

目標は首都圏模試基準で偏差値65前後の学校なのですが、今の状態でも来年の受験に間に合うものでしょうか?

相談者:陽一郎
お子さまの学年:小6


桜井さんの回答

陽一郎さま、はじめまして。

下剋上算数の基礎編を8割正解できる学力って結構すごいのです。四谷大塚の模試で40の場合、そこまでできないと思います。

算数というのは、同じテキストを何度も繰り返せば、思考力がつく前にそのまま形を覚えてしまうのです。それで解けるようになっても初見の問題を解く学力がついたとは言えません。思考力とは別方向になります。下剋上算数が8割正解なのに模試で偏差値40なのはそういうことが起きている可能性があります。

四谷大塚の模試で平均に達しない子の多くが、びっくりするくらい計算手順が下手で、思考手順も何も知らないに等しい状態なのです。ここを解決しないと先に進まないのに、多くの大人が問題集を解いて解いて解きまくる力技で押し切ろうとします。

逆に言うと、そこがチャンスなのです。ライバルたちは驚くほど無策なのにお金はかけている状態。ごぼう抜きも難しくないのです。

問題は今から間に合うかどうかです。もう9月末ですからどうでしょう。やり方もそうですが、本人の意欲があふれほどあるかですね。勉強は、最初に「ひょっとして自分は意外とやるのかも」という気持ちを持つことが大事なのです。それが吸収と継続を生みます。自己肯定感の薄い状態でガツガツやらせてもうまくいかないのです。早急にそう思わせることができるかどうかだと思います。


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※記事の内容は執筆時点のものです

桜井信一
この記事の著者

中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。 勉強のコツや中学受験の裏事情をユニークな語り口で紹介するブログは根強い人気を博している。

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