連載 桜井信一の中学受験相談室

頑張っているのになかなか成績に結びつかない小6の娘。テストで点数を落とさない訓練の方法を教えていただきたいです。|下剋上受験 桜井信一の中学受験相談室

2020年9月25日 桜井信一

『下剋上受験』でおなじみ、桜井信一さんが中学受験を考える親御さんのさまざまな悩みに答えます。今回は小6のお子さまをもつ親御さんからの相談です。

今回の相談

小6の娘をもつ母です。勉強は頑張っているのになかなか成績に結びつかず、でも本人の望みは高い、というありがちな悩みを抱えています。

新小5から大手塾に通い始め、新小6に入るころ、「例題をさらっとやってハイ類題、ハイ応用!の大手塾に娘はついていけていない、そのうえ難しい宿題を出されてもできるわけがない。これは悪循環!」と判断し、個別塾に転塾しました。

個別塾に入って半年、個別は先生と向き合うので理解したフリができないからか、娘は基本よりちょっと先の問題ぐらいまでは解けるようになってきました。それなのに、テストになると別で、特に算数は解ける問題を必ず落としてきます。さらに、チャレンジしなくて良い問題に取り組んだ形跡があります。取り組んだだけ、というのも致命的で、捨てる問題と必ず取るべき問題の区別がわかっていないのです。

「算数のときは特に頭が真っ白になる」と、この間半ベソをかきながら教えてくれました。もちろん、演習不足、頭の良し悪しはありますが、それに加えてテクニックも欠落していると感じるのです。

あと約4ヶ月、もう何をするのも手遅れなのかもしれません。周りはみんな諦めモード。でも私だけは結果に拘らず最後まで励まして、一緒に伴走しようと決めたんです。テストで点数を落とさない訓練の方法…何か私が気づいていないことがあるのでしょうか?教えていただきたいです。よろしくお願いします。

相談者:Apple
お子さまの学年:小6


桜井さんの回答

Appleさま、はじめまして。

う~ん。これはどこまでお話しして良いか困ってしまうご相談ですね。

まだ小学生ですから、そんなに器用に取捨選択できますかね。多くの子には無理なんじゃないかと思うんですよね。学力の高い子は解けるから取捨選択が下手でもいいでしょうし。

集団塾は説明に対して相槌を打っても意味がないですが、個別指導塾は相槌を打てば済みますよね。それを空返事だと気づいてフォローする講師ならいいですが、それだとまるで進まない場合はどうするでしょうか。結局は、「何をどう習っているか」が見えないから親は手の打ちようがないんだなと最近思います。

結果を出せない子、たくさんいると思うのです。能力が低いのではなく、うまく結果につなげることができない。でも、同い年なのに結果につなげる子がいるから「差」となってしまうのです。大人になっての差は仕方ないですが、まだ小学生です。差で終わらせるわけにいかないから親がついているわけですね。

勉強ですから短期間では厳しいものがありますが、出来る範囲で最初からやらねばいけないと思います。例えば社会の分厚い参考書は間に合わないけれど、ポケットブックなら間に合いますよね。それの算数版だと考えて一緒に取り組むしかないと思います。

これから先に出る結果は本人のせいではないと思います。親子の結果だと思うのです。


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※記事の内容は執筆時点のものです

桜井信一
この記事の著者

中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。 勉強のコツや中学受験の裏事情をユニークな語り口で紹介するブログは根強い人気を博している。

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