予習と復習はどっちが大切? ひとつの答えと、押さえておきたい考え方も解説
予習と復習は、どっちが大切なんだろう……。これは多くの受験生や保護者が感じる疑問です。調べてみても色々な意見があり、「結局どっちが大切なの!?」と迷ってしまいますよね。中学受験の予習・復習の考え方を含め、この疑問に答えていきます。
予習・復習の考え方
「予習と復習はどっちが大切か」という点を考える前に、確認しておきたいことがあります。予習・復習には、実はふたつの意味があるということです。
「毎日、または毎週の学習」といった短期的な予習・復習には、それぞれ次のような意味があります。
短期的
● 予習:(各単元などを教わる前に)独学で学んでおく
● 復習:(教わったあとに)すぐに反復学習する
一方で「1年を通した学習」といった長期的な視点で考えると、予習・復習は次のような意味をもちます。
長期的
● 予習:(小学校の学習ペースより)先取りして学んでおく
● 復習:(すでに学習したことを)おさらいする
短期的な勉強は「復習」を重視
日々の勉強という短期的な目線で考えるときは、復習を優先すると良いでしょう。なぜなら、記憶の定着には復習が欠かせないからです。
塾や学校の授業で教わったことは、習いたてのうちは記憶できます。これが、いわゆる「短期記憶」です。しかし短期記憶は時間が経てば忘れていってしまうもの。これは頭の良し悪しとは関係なく、人間の頭はモノを忘れるようにできているとも言われます。
一方で教わったことをその都度確認していくと知識が定着し、次のステップへの理解もスムーズになります。これが「長期記憶」と呼ばれるもので、忘れやすい短期記憶から、忘れにくい長期記憶に変えると、勉強内容は記憶に残りやすくなります。そして長期記憶のために有効なのが習ったことを反復学習すること。つまり復習ですね。たとえば「漢字を10回書く」といったことも復習のひとつです。
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