中学受験ノウハウ 勉強法

「範囲があるテスト」に向けた勉強法を紹介! わが家で効果のあった苦手克服法も

2021年2月09日 木村美鈴

私の子供は、出題範囲があらかじめ決められたテストが苦手。苦手な単元があるとどうしても点数が落ちてしまっていましたが、苦手克服に取り組んだことで点数は徐々に上がっていきました。塾でおこなわれる「範囲のあるテスト」に向け、わが家で取り組んでいる苦手克服法を紹介します。

■本文中の定義

  • 範囲のあるテスト……1ヶ月程度の学習内容を中心に出題されるテスト(四谷大塚の公開組分けテスト、SAPIXのマンスリーテストなど)
  • 復習テスト……前の週に学んだ内容の理解度をチェックするテスト(四谷大塚の週テスト、SAPIXのデイリーチェックなど)

[ステップ1]苦手単元を見極める

「範囲のあるテスト」に向けた対策を進めるにあたり、私はまずは子供の苦手単元を見極めることから始めています。四谷大塚のカリキュラムを例にとると、以下のような方法です。

■苦手単元の見極め方(例:四谷大塚)

  • 1~4回の授業内容のなかで苦手単元を確認(4教科)
  • 宿題や復習テストを“勘”で答えていないか確認

四谷大塚では、授業の第1〜4回で学習した内容を第5回で総復習し、出題範囲が定められた「公開組分けテスト」と呼ばれるテストを受けます。そこで私は、第1〜4回までの学習内容のなかでどの単元が苦手かを確認するようにしています。このとき参考にするのは、子供が宿題にてこずっている様子や、「復習テスト」をはじめ、週ごとにおこなわれるテストの結果です。4年生までの段階で基礎部分の授業が終わっている単元は、過去に受けたその単元のテストの点数も参考にしつつ、基礎がおろそかになっていないかも確認しています。

宿題や復習テストのなかで、“勘”で答えている問題がないかどうかも大事なチェックポイントのひとつです。今ではそこまで気にしなくなったものの、子供が4年生のころは「これはわかってた? 勘で答えた?」とこまめに聞くようにしていました。

ちなみに苦手単元を見極めるときに注意したいのが、「子供が好きな単元」と「得意な単元」は別という点です。私の子供は生き物が大好きで、本人は生物の単元が得意だと思っていたようです。でも、実際には虫の生態について全然わかっていなくて……。この経験から、好きな単元であっても、それが必ずしも「得意」とは結びつかないことを学びました。

[ステップ2]目標点を決める

苦手単元を洗い出せたら、そのなかでも特に対策が必須の単元を各教科ひとつずつピックアップしていきます。すべて対策するのは難しいため、「これは対策しないとマズイな……」と私が思うひとつの単元だけの対策に留めています。そして次に控えた「範囲のあるテスト」に向け、それら“ターゲット単元”の目標点を決めるのが次のステップです。わが家では、ターゲット単元の目標点を50%と置いています。

■ターゲット単元(特に対策すべき単元)の目標点
→ 50%の得点を目指す

(例)大問3(配点20点)が「ターゲット単元」の場合
 50%の10点を取ることを目標に勉強する

私の子供は算数の「立体図形」の単元が特に苦手だったため、目標を35%にまで下げたこともあります。親としてはせめて50%の得点だけでも取ってほしかったのですが、「無理に勉強させて、子供がその単元が嫌いになるのは避けないと」と考え直し、特に苦手な単元はハードルを下げ、達成可能な点数を目標に据えていました。

[ステップ3]基礎に力を入れる

克服する単元の目標点を決めたら、いよいよその単元の勉強に取り組みます。このとき、わが家では基礎の学習のみに力を入れて進めています。具体的な対策は次のとおりです。

■わが家でおこなっている対策(基礎固めに集中)

  • テキストやノートを読んで、理解できていないところがないか確認
  • 授業や宿題で取り組んだ問題のうち、基礎問題だけを復習(応用問題には取り組まない)

まずはテキストやノートを見直し、理解していない部分を確認します。テキストを音読させつつ、「この意味はわかる?」と子供に聞き、自分の言葉で説明させています。私が食事の準備や、片付けをする横で子供がテキストを読み、親子で会話することが多いですね。そして、応用問題は取り組まないと決めました。テストまで時間がないなかで、基礎からやり直すだけでも手一杯だったからです。

基礎問題の復習方法

基礎問題を復習するときは、優先的に解くべき問題をあらかじめ決め、その問題を集中的に解くことで基礎を固めています。

■優先的に解く問題

  • 塾の授業のなかで最初に取り上げられた例題
  • 授業や宿題で間違えた問題のうち、子供が解説をこまかく書き込んでいる問題

まずは、授業のなかで最初に取り上げられた例題を解くようにしています。授業のはじめに取り上げられているということは、先生がていねいに解説している問題である可能性が高いと感じたからです。問題は簡単なことも多く、苦手単元だとしても正解できることも多いため、子供のモチベーションアップのためにもまずはこの問題を解くようにしています。

次に、子供がノートなどに解説をこまかく書き込んでいる問題を解きます。書き込みが多いということは、その問題に一度は真剣に取り組んでいたということ。「ほかの問題よりも、子供の記憶に残っているはず」と思って選んでいます。事実、問題が解けなかったとしても「この問題やったことあるかも!」と意気揚々に取り組んでいることが多いため、苦手単元であっても勉強のモチベーションを落とさずに済んでいるようです。

「テスト嫌い」にならないために

「範囲のあるテスト」は、単元ごとに得点差が大きく出てしまうテストです。特に苦手単元は点数の下がり幅が大きく、子供の苦手意識が進んでしまいがち。そこで私は対策すべき単元の目標はあえて低くする、目標を達成したら褒める、といったこと意識し、子供が「テスト嫌い」にならないように気をつけています。とはいえ、心のなかでは「もっと得点してほしい」と思ってしまいますが……。それでも、苦手な勉強に対して子供が自分から取り組むようになること、そして基礎の大切さに気づいてくれることのほうが何よりも大事なことであるのも事実。苦手意識をなくして、この先も楽しく勉強してくれるように、これからも工夫を重ねていきたいと思います。

※記事の内容は執筆時点のものです

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