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川は理科の学び場 ―― 地層と流水の働きを知る|なるほどなっとく 中学受験理科

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学習範囲が広く、難しいイメージがある理科の中学入試問題。難関校に多くの子どもを合格させてきたカリスマ講師・小川眞士さんが、子どもの理科力を育むためのヒントを伝えます。

入試理科では、理科的思考力が求められます。子どもの理科的思考力を養うためには、普段から身の回りのいろいろな事象に興味を持ち、その原因を理科的視点で捉える姿勢が大切です。今回は、さまざまな事象のなかから「地層と流水の働き」にフォーカスして、小川先生にお話いただきます。

動いている日本列島。「地層」から変化を垣間見れる

北東から南西に弓なりに伸びる日本列島。しかし日本列島は昔からいまの形だったわけではありません。いま陸地のところが大昔は海の底だったこともありますし、その逆もあります。非常に長い年月をかけていまの形になったわけです。そんな日本列島の変化を伝えるのが地層です。

地層とは流水に運ばれた土砂が河口で層状になったものです。土砂は粒の大きさによって、れき(2mm以上)、砂(0.06~2mm)、泥(0.06mm以下)の3つに分かれます。積もる順番は、下図のように粒の大きいものから小さいものへと、れき→砂→泥の順となります。そして、たい積された物が固まってできた岩石を「たい積岩」といいます。

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小川眞士

小川眞士

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小川理科研究所(東京都豊島区)主宰。都内の中学校教諭を経て、四谷大塚進学教室理科講師に。開成や桜蔭の特別コースを約25年間担当、コース生28人全員が開成中学に合格した実績を持つ。教務主任や副室長も務めた。2009年4月に小川理科研究所を開設。主な著書に、『中学受験 理科のグラフ完全制覇』(ダイヤモンド社)、『これだけ理科』(森上教育研究所スキル研究会)、『カンペキ小学理科』(技術評論社)がある。

水溜 兼一(Playce)

  • この記事の著者

雑誌・新聞の編集・ライターを経て、現在は、通信教育企業のキュレーションサイトや大学案内のライティングなどを担当。