中学受験ノウハウ 通塾の悩み

【塾講師が解説】塾のクラス落ちをポジティブな経験に変えるには?

2021年10月06日 石井知哉

多くの中学受験塾は、定期的におこなうクラス分けテストの結果にもとづいてクラスを編成しています。そのため、成績がふるわずに上位から下位クラスに移る、いわゆる“クラス落ち”を経験する子も少なくなく、その子の親も精神的にこたえるものです。ただし、クラス落ちをポジティブな気持ちで乗り越えることができれば、一段と大きく成長していけることも事実です。

クラス落ち後、すぐに取り組みたいこと

クラス落ちは、親子ともにダメージが大きいですよね。とくにグサリとくるのが、「落ち」という言葉。 ついつい“不合格”を連想してしまい、親子ともに気落ちするのも仕方のないことです。

しかし、いつまでも落ちこんでもいられません。クラスアップに向け、すぐに次のことに取り組んでみてください。

クラス落ち後に取り組みたいこと

  • 冷静かつ穏やかに受け止める
  • 親子で失点の原因を分析する

冷静かつ穏やかに受け止める

クラス落ち直後は、子供も相当落ちこんでいます。そこから立ち直って乗りこえるためには、まずは親の受け止め方、特に子供に対する「声かけ」や「態度」がカギをにぎります。このとき親が慌てると子供もさらに動揺してしまうため、クラス落ち直後は親はあくまでも冷静でいること、そしてクラス落ちの事実を穏やかに受け止めてあげましょう。そのうえで、次のふたつを意識してみてください。

クラス落ち直後の接し方

  • 感情的にならない、ネガティブな反応はしない
  • 「良かった部分」にスポットを当てる

感情的にならない、ネガティブな反応はしない

クラス落ちのショックの後、親御さんのなかには、子供に対してどなってしまったり、声を荒げたりと感情的になってしまう方もいます。テスト前の勉強不足や、普段の学習習慣にダメ出しをしてしまうこともあるなど、どうしてもネガティブに反応しがちです。特に受験に熱心で、子供への期待が大きい親御さんほど、キツい一言をぶつけてしまうケースは珍しくありません。

しかし子供にとって、クラス落ちは本当につらいもの。親の感情的、そしてネガティブな反応によって、子供の精神面に与える影響は計り知れません。子供の心に大きく残るダメージとならないためにも、何気ない一言が自信や意欲を簡単に奪ってしまう、ということは意識しておくようにしましょう。

「良かった部分」にスポットを当てる

親としては、クラス落ちに対して小言を言いたくなることもあるでしょう。しかし子供に何を言ったところで、クラス落ちという事実は覆りません。こうしたときは、むしろ再度のクラスアップを目指して前向きに取り組んだほうが、親子両方にとってプラスにはたらくものです。

そこで親御さんとしては、子供の「良かった部分」に目を向けるようにしてみてください。そもそも小学生がプレッシャーと戦いながらテストを受けるということ自体、立派なこと。そのためクラス分けテストの結果を見ながら、まずは「できていたところ」を褒めてあげましょう。

親子で失点の原因を分析する

親子でクラス落ちを受け止めることができたら、次のテストでのクラスアップを目指し、正解できなかった問題を分析しましょう。そのうえで、改めてテストを解き直してみてください。

このとき、不正解の原因は主に4つのケースに分けられます。

クラス分けテストの不正解の原因

  1. 注意力が足りなかった
  2. 定着が足りなかった
  3. 理解が足りなかった
  4. 解答時間が足りなかった

原因[1]注意力が足りなかった

まずは、「塾の授業や家庭学習では正解できていたのに、うっかりまちがえてしまった」というケースが考えられます。いわゆる“ケアレスミス”ですね。たとえば単位のつけ忘れや、記入する解答欄を間違えた、といったミスが挙げられるでしょう。ちなみに算数や理科では、問題用紙に書いた途中式や計算結果は正しいのに、解答用紙に書き写す際に間違えてしまう様子も多々見られます。

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石井知哉
この記事の著者

株式会社QLEA教育事業部部長。教育系Webサイト「School Post」を主宰。2000年、早稲田大学第一文学部 哲学科卒業。東京都の塾業界にて指導歴20年以上。現在は、東京都大田区で個別指導塾2校舎の教務・運営を統括する傍ら、千代田区麹町に超少人数制個人指導道場「合格ゼミ」を開設。豊富な実践経験に裏付けられた独自の理論とメソッドに基づき、小学校低学年から中・高・大学受験生、就職試験対策の指導にあたっている。幅広い学年・学力層・教科を対象に、個々の成長を最大限引き出す指導を得意とする。