学習 国語

国語力を構成する5つの力を伸ばそう! 読解や作文が得意になる勉強の工夫を紹介

2021年10月19日 みみずく

「国語力が大切だ」といわれます。しかし、国語力がどのような力なのかがはっきりしないため、受験生やその保護者は「どうすれば国語力を伸ばせるのか?」と悩んでしまいます。そんな悩みを解決するためのヒントとして、中学入試の国語で主に求められる5つの力を「国語力」とし、それぞれの伸ばし方を紹介します。

「国語力」の定義は人によって異なる

「国語力」という言葉をよく耳にします。「算数でも国語力が必要だ」のように、国語以外の科目でも使われる言葉です。しかし、「国語力」の定義は人によって異なります。

小学校学習指導要領(平成29年告示)の国語編では「思考力、判断力、表現力等」とあり、その中にさらに「筋道立てて考える力」などの言葉が見られます。

一方、現代文予備校講師の出口汪氏は「論理力」を提唱して普及させました。「ふくしま式」で有名な福嶋隆史氏は、「国語力=論理的思考力=3つの力(言いかえる力・くらべる力・たどる力)」と定義します。両者は「国語力=論理」で共通しています。

最近は、表現が多少違っていても、「国語力=論理(筋道立てて考えること)」は定着しつつあるようです。しかし、論理だけで入試国語に対応できるかといえば、そうではありません。文章を読み書きする上では他にもさまざまな力が必要です。

国語力を構成する5つの力の伸ばし方

筆者は、家庭教師として受験生に国語を教える中で、5つの力が「国語力」を構成すると考えるようになりました。それぞれの力の伸ばし方を紹介します。

1.語彙力

言葉を知らないと、文章の読み書きに支障を来します。そのため、多くの言葉を知っていて使いこなせる語彙力が必須です。

語彙力を伸ばすには、「言葉のノート」を作るのがお勧めです。このノートには、日常生活で気になった言葉をメモして、意味や例文、同義語・反義語などを書き込んでいきます。そして、勉強の合間などに繰り返し見直すと、語彙力の強化につながります。

2.文法力

語彙力の次に大切なのが文法力です。文法力が弱いと、文章を正しく読めません。また、記述問題でも、意味不明な解答を書いてしまいます。

日常会話や作文などで主述関係や修飾関係を意識することで、文法力を鍛えられます。たとえば、「私の夢はサッカー選手になります。」は、主語の「夢は」に対する述語が「なります」で、主語と述語が対応していません。述語は「なることです。」などとすべきです。こういう細かい言葉遣いに注意しましょう。

3.要約力

読解問題で本文内容を理解するのに役立つのが、長い文章を短くまとめる要約力です。

要約力は、読んだ文章や聞いた話などを「20字でまとめると?」と考えることで伸びていきます。家族でドラマや映画を見た後、全員で「どんなストーリーだった?」と話し合うと、楽しみながら要約の訓練もできます。

 

4.情報処理能力

読解問題で解答やそのヒントとなる箇所を本文から探し出せるかどうかは、情報処理力に左右されます。近年は入試問題が全科目で長文化しているため、膨大な文字情報から必要な情報を的確に見つける力がいっそう大切になってきました。

情報処理力を伸ばしたければ、普段から自分で調べることが大切です。まずは、わからない言葉などを教科書で目次や索引を使いながら調べられるようにしましょう。これに慣れたら、情報量の多い事典や図鑑でも調べられるようにしていきます。何らかの手がかりをもとに必要な情報を自力で探すことに慣れてください。

5.文章作成能力

記述問題や作文では、40~400字程度の文章を書くことが求められます。字数制限のない枠内に解答を記述しなければならない難関中学もあります。過不足なく情報を盛り込み、文法的にも正しく書くためには、文章作成能力が必要です。

文章作成能力を鍛えたければ、国語以外の科目を勉強するときも言葉で説明する訓練をしましょう。たとえば、理科で「光合成」について学んだら、穴埋め問題や一問一答を解いて終わりにせず、「光合成は、植物が光エネルギーを利用して、二酸化炭素と水から酸素とデンプンを作ることです。」と説明できるようにします。その説明が正しいかどうかを塾の先生などにチェックしてもらうと、文章を書くのがさらに上手になります。

普段の勉強や日常生活を工夫することが大切

「国語力を伸ばす」というと、「特別な教材や授業が必要だ」と考える受験生や保護者も少なくありません。しかし、本当に必要なのは、普段の勉強や日常生活を工夫することです。難しいことにチャレンジするよりも、今回紹介したことを実践すれば、国語力は自然と伸びていくでしょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

家庭教師/ライター。墨田区・台東区を拠点に活動している個人家庭教師。家庭教師を本業としつつ、ライターとしても活動しています。モットーは「好きな人を応援する」。小学生の指導科目は国語・算数(数学)・英語・理科・社会・作文など。「楽しく学びながら、中学の準備をする」ことを目標に指導をおこなっています。

Webサイト:みみずく戦略室 墨田区・台東区のプロ家庭教師&ライター
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