国語力を構成する5つの力を伸ばそう! 読解や作文が得意になる勉強の工夫を紹介
「国語力が大切だ」といわれます。しかし、国語力がどのような力なのかがはっきりしないため、受験生やその保護者は「どうすれば国語力を伸ばせるのか?」と悩んでしまいます。そんな悩みを解決するためのヒントとして、中学入試の国語で主に求められる5つの力を「国語力」とし、それぞれの伸ばし方を紹介します。
「国語力」の定義は人によって異なる
「国語力」という言葉をよく耳にします。「算数でも国語力が必要だ」のように、国語以外の科目でも使われる言葉です。しかし、「国語力」の定義は人によって異なります。
小学校学習指導要領(平成29年告示)の国語編では「思考力、判断力、表現力等」とあり、その中にさらに「筋道立てて考える力」などの言葉が見られます。
一方、現代文予備校講師の出口汪氏は「論理力」を提唱して普及させました。「ふくしま式」で有名な福嶋隆史氏は、「国語力=論理的思考力=3つの力(言いかえる力・くらべる力・たどる力)」と定義します。両者は「国語力=論理」で共通しています。
最近は、表現が多少違っていても、「国語力=論理(筋道立てて考えること)」は定着しつつあるようです。しかし、論理だけで入試国語に対応できるかといえば、そうではありません。文章を読み書きする上では他にもさまざまな力が必要です。
国語力を構成する5つの力の伸ばし方
筆者は、家庭教師として受験生に国語を教える中で、5つの力が「国語力」を構成すると考えるようになりました。それぞれの力の伸ばし方を紹介します。
1.語彙力
言葉を知らないと、文章の読み書きに支障を来します。そのため、多くの言葉を知っていて使いこなせる語彙力が必須です。
語彙力を伸ばすには、「言葉のノート」を作るのがお勧めです。このノートには、日常生活で気になった言葉をメモして、意味や例文、同義語・反義語などを書き込んでいきます。そして、勉強の合間などに繰り返し見直すと、語彙力の強化につながります。
2.文法力
語彙力の次に大切なのが文法力です。文法力が弱いと、文章を正しく読めません。また、記述問題でも、意味不明な解答を書いてしまいます。
日常会話や作文などで主述関係や修飾関係を意識することで、文法力を鍛えられます。たとえば、「私の夢はサッカー選手になります。」は、主語の「夢は」に対する述語が「なります」で、主語と述語が対応していません。述語は「なることです。」などとすべきです。こういう細かい言葉遣いに注意しましょう。
とじる
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