学習 理科

中学受験の植物を知る第一歩! 「植物のつくり」を知ろう

2018年4月10日 如月柊

小学校の理科で、植物のつくりは重要な単元のうちのひとつです。しかしこの単元は一部を除いて難しい計算問題などもなく、きちんと知識をつければ得点につなげやすいでしょう。種子や葉、花などに分けて、それぞれのパーツの名称やの役割について理解していきましょう。

植物の問題は暗記? 興味を持つことが必勝への近道

植物の単元では、知識を問われることが多いです。そのため、この単元を暗記問題と考えて、苦手に感じてしまう子供も少なくありません。
植物の問題が苦手という一番の原因は、やはり植物に興味がないということに尽きるでしょう。ぜひ親御さんは、日常生活に植物を育てるといった経験を取り入れるなどして、身近で植物を観察できるようにしてみてください。

植物が発芽するきっかけ~植物が発芽する三条件

長い期間にわたって、庭にまかず引き出しに入れておいた花のタネ。このタネは、引き出しにしまっている間にどんな状態になっているでしょうか?
花のタネを長く引き出しにしまっておいても、発芽したりはせず、ずっとタネのままです。しかし、ふと思い出して春にそれを庭にまいてみたら、どうなるかご存知でしょうか。そのタネは、きっと発芽することでしょう。
なぜ、長く置きっぱなしにしておいた花のタネが、引き出しでは発芽せず、庭にまけば発芽するのか、その仕組がおわかりでしょうか。これには、植物の発芽条件が関わっています。

植物が発芽するためには、「水分」と「空気」と「適切な温度」が必要になります。これらは、ひとつでもかけていると発芽しません。引き出しにあったタネは、水がなかったため発芽しなかったのです。しかし、庭にタネをまけば、自然の中で温かい陽気と雨の恵みを受け、発芽するというわけです。

植物のそれぞれのつくりや役割を大きくとらえよう

植物には種子や葉、花などさまざまな部位があります。それぞれが何らかの役割を担い、植物の成長を手助けしています。植物について理解するために、まずは大きく植物の部位について役割を覚えておきましょう。

種子には栄養素がいっぱい

種子は、外側の種皮(しゅひ)と 内側の胚乳(はいにゅう)と胚(はい)でできています。胚は植物の体になる部分で、中には、幼芽(ようが) と胚軸(はいじく) 、葉根(ようこん) 、 子葉(しよう)があります。これらは発芽した後、植物の大事なパーツとなる部分です。胚乳は栄養のかたまりで、発芽するときのエネルギーはすべてここからもらいます。

発芽すると、胚の中の幼芽は本葉に、胚軸は茎に、葉根は根になります。子葉は、発芽したとき最初に出てくる葉のこと。この子葉もたくさんの栄養を持っていますが、その栄養は本葉の成長に使われます。そのため、発芽するとすぐに子葉は枯れてしまいます。動物の赤ちゃんが生まれるときと同じように、植物が発芽するときも良質な栄養が必要となります。種子には栄養がたくさん蓄えられていて、植物が外から自分で栄養を取れるようになるまでの手助けをしてくれているのです。

葉っぱで呼吸? 光合成の力で酸素がいっぱい

植物の葉は光合成を行っています。光合成とは、空気中の二酸化炭素を吸収し、酸素を放出すること。人間は酸素を吸って二酸化炭素を放出するため、人間にとって植物はなくてはならない存在なのです。
植物の葉の裏には 「気孔(きこう) 」という穴があり、ここから空気が取り入れられて光合成が行われます。光合成が行われるのは、葉にある葉緑体というところ。葉っぱがなぜ緑色をしているかというと、この葉緑体の色がは緑色だからなのです。

きれいな姿で虫を誘う花は受粉のためにある?

ほとんどの花には、 パーツとして花びら、がく、おしべ、めしべがあります。これを花の四要素と呼び、花によって花びらやがくの数は多様です。また、それらがある部位も花によって異なります。

花には、色とりどりでとてもきれいなものがあります。花がきれいな姿をしている理由は、虫を誘うため。花は今いる場所から自分では移動することができず、体を動かすこともできないため、受粉に虫の力を借りるのです。そのために、目立つ花びらで虫に自分の居場所を知らせる必要があります。

虫は花に近づいてそこで蜜を吸いますが、飛び立つときに虫の体に花粉がつき、蜜をもらうために花から花へ移動する際に、花粉も運んでいくことになります。これで受粉が行われて、実がなるのです。

花の中にはきれいな花びらを持たないものもありますが、そういった花は受粉に虫の力を借りません。軽い花粉で、風に乗って飛ぶことで受粉します。

花粉は、おしべの先にある「やく」に詰まっています。めしべは 柱頭(ちゅうとう)、花柱(かちゅう)、子房(しぼう)という3つの部分からなり、柱頭にはネバネバした液体がついていて、花粉がつきやすいようになっています。子房は、受粉が行われて成長すると実になる部分です。実がなると、花は役割を終えて、やがて枯れていきます。

まとめ

植物の各部位がそれぞれどのような役割を担っているのかを理解すれば、植物の一生がわかってきます。ご家庭では、植物を実際に育ててみたり観察してみたりしながら、ていねいに植物のつくりに接することが、子供が植物のつくりを理解するための近道となるでしょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

小中高での教師経験を経て、現在は大学で教授法などの授業を担当。また、関連書籍なども出版。