連載 中学受験のよもやま話

第一志望校に合格できる子はどれくらいなの? 志望校・受験校を選ぶ際の心得は?|中学受験のよもやま話


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合格をめざし、多くの時間を費やす中学受験。そのなかで第一志望校に合格できる受験生はどれくらいなのでしょう。また、第一志望校が不合格だった場合に備えて、滑り止め校(安全校)として受験するのが一般的ですが、これらの学校から合格をもらえたとしても「本当に進学するべきか? わが子に合うのか?」と迷う家庭もあります。後悔のない受験校選びのために必要な心構えとは?

入学後にギャップが生じる可能性は……

中学は義務教育課程であるにもかかわらず、なぜ中学受験という選択をするのでしょうか。

はじめから「この学校に入るために中学受験をする!」といった、第一志望校への強いこだわりをもつご家庭もあるかもしれません。しかしほとんどは「女子校・男子校で異性の目を気にせず過ごしたい」、「高校受験にとらわれず、のびのびと青春時代を送ってほしい」、「中高時代に国際的視野を培ってほしい」など、学区内の公立学校にはない、より良い教育を求めて中学受験をされるご家庭が多いのではないでしょうか。

そういった「目的」に合わせて受験した学校であれば、滑り止め校であっても私学に通わせるメリットは感じられるはずです。

ただし、実際に中学へ進学してみたら、学校が合わなかったということは起こりえます。第一志望校に進学したものの、不登校になってしまったり、途中で辞めてしまったりするケースもあります。入学前の印象と実際の学校生活が異なる可能性はゼロではないということです。

このギャップは、第一志望校であっても滑り止め校であっても起こりえます。滑り止め校として受験した学校でも「入学してみたら、とても良い学校だった」というケースもあるということです。

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