連載 中学受験のよもやま話

特色入試を知る #1 ―― 立教池袋中学の「AO入試」と聖学院中学の「ものづくり思考力入試」|中学受験のよもやま話


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近年、私立中高一貫校の入試制度が多様化しています。学力で合否が分かれる一般入試に加えて、子どもたちの潜在能力やペーパーテストでは測れない能力を測る「特色入試(新タイプ入試)」を導入する学校が増えてきていることを知っていますか? ここでは私立中高一貫校の特色入試について紹介していきます。

シリーズ初回でご紹介するのは、特色入試の先駆け校ともいえる立教池袋と聖学院です。

受験生が小学校時代に頑張ってきたことを評価する ―― 立教池袋中学校「AO入試」

立教池袋中学校・高等学校は、東京都池袋にある男子校です。中学校・高等学校・大学の一貫連携教育を進める立教学院の関連校であり、卒業生のほとんどが立教大学に進学します。

立教池袋では2005年から「4教科の合計点数のみで判断するのではなく、受験生本人が小学校時代に頑張ってきたことを評価したい」との思いから、「AO入試」を設置しています。立教池袋のAO入試の内容は、国語・算数の学科試験と約7分間の自己アピール面接です。

※2022年度募集要項(https://ikebukuro.rikkyo.ac.jp/admissions/junior.html)より

自己アピール面接は、出願時に提出した活動報告書に基づいて生徒が自らをアピールするもので、音楽教室で楽器を演奏するとか、体育館で特技を披露するといった実技を伴うものあります。校長先生が試験官となり、受験生と語り合う場面もあったといいます。

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