中学受験ノウハウ 親の関わり方

中学受験勉強のモチベーションを保つコツは「〇〇」を味わうこと

専門家・プロ
2018年4月09日 西村創

「〇〇中学合格」という目標に向かって受験勉強に取り組んでいても、長い受験勉強生活において、モチベーションを保つのはなかなか難しいものです。そこで、中学受験勉強のモチベーションを保つ王道をお伝えします。

中学受験勉強のモチベーションを保つ王道は「おもしろさ」を味わうこと

中学受験勉強のモチベーションを保つ王道は中学受験の勉強の内容自体のおもしろさを味わうことにあります。中学受験のための勉強は「難しい」というイメージが先行しがちですが、それはそれだけ内容に奥深さがあり、おもしろみがあるということです。したがって、いかにそのおもしろさを味わうかが、中学受験勉強へののめり込み具合に関わってくるのです。

「おもしろさ」を味わうために、一度「わかるところ」まで戻る

本来、勉強は楽しいものです。人には「知りたい」「できるようになりたい」という欲求があるからです。小学校低学年のときは、ほとんどの人が勉強を楽しいと感じていたはずです。では、なぜ勉強を辛く感じてしまうのか。それはわからないからです。

できない/わからないことが多くなりすぎると、勉強がつまらなくなり、あきらめたくなります。そうなってしまった場合の解決方法はただひとつ。「わかるところまで戻って勉強し直す」ことです。急がば回れです。

あともう少しだけ取り組んでみる

筋トレやジョギング、楽器の演奏など、何ごとも取り組み始めてから成果が出るまでは時間がかかります。勉強も同じです。勉強の手ごたえを感じられるようになるには3カ月間は必要です。

この「ガマンの3カ月」を乗り切ると、勉強のおもしろさを味わえるようになります。あともう少しでおもしろさを味わえるのに、途中でやめてしまうのは、とてももったいないことです。

ちょっと取り組んだだけですぐに結果が出るスマホアプリのゲームのようなものは、手軽ですが感動を得ることはできません。成果が出るまでの期間が長いほど、できるようになったときの感動も大きいのです。勉強で得られた感動は一生の宝になります。

的を絞る

「3カ月も耐えられない……」という人は、成果が出やすい分野/単元から取りかかるといいでしょう。たとえば漢字の「読み」や基礎計算、理科や社会の基本事項の理解などです。

成果が出るまで時間がかかるものは、達成したときの感動は大きいものの、忍耐も必要です。成果が出るまで時間がかからないものには感動はありませんが、快感を得ることはできます。

やる気のあるうちに成果を出したいのなら、的を絞って勉強して、その分野を完璧にすることです。一点集中の力は絶大です。まずはとにかく結果を出すこと。勉強の快感を味わってください。「やればできる」という状態から「やってできた」という段階へステップアップできます。

授業は「受ける」のではなく、「つかみ取る」

塾での授業を「受ける」姿勢で臨むと、退屈になるし眠くなりがちです。授業は受け身ではなく、積極的に情報を「つかみ取る」姿勢で臨むことをおすすめします。授業に受け身で臨むと、その成果は講師に左右されます。たとえ指導力のある講師であっても、相性が今ひとつであれば、成果もやはり今ひとつになります。

積極的に情報を「つかみ取る」姿勢で臨むと、成果は自分次第になります。「魚が釣れたらいいな~」と釣り糸を垂らして魚がかかるのを待つのではなく、銛(モリ:魚を突いて獲るための道具)を持って海にもぐり、獲物を狙うと気持ちはたかぶるのです。眠いどころか興奮状態になります。「この授業で大切なことはすべて獲る」、そんな姿勢で受ける授業はあっという間に感じるはずです。

ぜひ、中学受験勉強ならではのおもしろさを味わって、楽しみながら志望校合格をめざしてください。

※記事の内容は執筆時点のものです

西村創
この記事の著者
西村創 専門家・プロ

受験指導専門家。大手進学塾に所属。授業を担当するほか、講師の指導研修、保護者セミナーなどを行う。国内外において指導した生徒は2000人を超える。個人としても西村教育研究所を主宰し、教育・受験に特化した記事制作の編集プロダクションを運営するとともに、教育書や参考書の出版、全国の中学、高校での講演など、幅広く教育に携わっている。著書『子どもを勉強好きにする20の方法』(WAVE出版)は翻訳され海外展開、『1分あれば中学生のやる気は引き出せる!』(PHP研究所)、『高校入試 塾で教わる 小論文・作文の書き方』(KADOKAWA)『中学歴史が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)など、出版書籍はすべてが重版更新中。その他、テレビ出演、新聞・雑誌などのメディア、掲載多数。