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状態変化では何がどう変わるの? 化学変化や溶解との違いを理解して区別しよう

2022年1月07日 みみずく

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氷を加熱すると水になり、さらに過熱すると水蒸気になります。しかし、氷も水も水蒸気も、見た目や性質が違うにもかかわらず、同じ物質(水)であることに変わりありません。そのため、水蒸気を冷やせば水に戻り、さらに冷やせば氷に戻ります。このような変化は「状態変化」と呼ばれます。状態変化と他の変化の違いを理解して、しっかり区別しましょう。

状態変化について理解しよう

固体・液体・気体の3つの状態を「物質の三態」といい、状態変化ではこれらの状態が変わります。たとえば、液体の水を冷やすと固体の氷になり、温めると気体の水蒸気になります。

温度と状態変化の関係を整理しよう

物質を加熱すると固体、液体、気体と変化して、体積が増加していきます。逆に、冷却すると気体、液体、固体と変化して、体積が減少していきます。物質は「原子」「分子」と呼ばれる小さな粒子でできています。これらの粒子が結びつく力は「固体>液体>気体」です。粒子ががっちり結びついている固体は体積が小さく、粒子が自由に飛び回る気体は体積が大きくなります。ただし、固体の氷は液体の水よりも体積が大きくなるので要注意です。

物質が固体から液体になる温度が融点で、液体から気体になる温度が沸点です。一方、液体が固体になる温度は凝固点です。同じ物質ならば、基本的に融点と凝固点は一致します。

融点では、物質の一部が液体に変わり始めてから全て液体になるまで、一定の温度が続きます。このとき、物質は固体と液体が混ざり合った状態です。同様に、沸点では液体と気体が混ざり合っています。

それぞれの状態変化の名前を覚えよう

物質がそれぞれの状態に変化する現象には名前がついています。難しい漢字もありますが、きちんと区別して覚えましょう。

固体が液体になるのが融解で、逆に液体が固体になるのが凝固です。液体が気体になるのが蒸発で、気体が液体になるのが凝縮です。凝固と凝縮は字が似ているので区別しましょう。

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みみずく

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家庭教師/ライター。墨田区・台東区を拠点に活動している個人家庭教師。家庭教師を本業としつつ、ライターとしても活動しています。モットーは「好きな人を応援する」。小学生の指導科目は国語・算数(数学)・英語・理科・社会・作文など。「楽しく学びながら、中学の準備をする」ことを目標に指導をおこなっています。

Webサイト:みみずく戦略室 墨田区・台東区のプロ家庭教師&ライター
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