苦手科目克服のために親にできるアシストは ―― 中学受験との向き合い方
勉強のモチベーションが下がりやすくなる要因のひとつが、苦手科目です。親子で「なんとかしなければ!」と、ただがむしゃらになっても、お子さんの嫌気ばかりが増してしまい逆効果、すなわち、やる気を失ってしまうことがあります。しかし大人が上手にアシストすれば、苦手克服に向けて前向きになることもできます。
克服のための3つのポイント
苦手なことを克服するためには、自分自身の弱点を見つめ、それに応じた適切な解決策を取ることが大切です。とはいえ、自分を客観視して計画を立て、実際にアクションを起こすことは、小学生の子供にはハードルが高い行為です。親御さんには、そのためのサポート役として、ぜひお子さんを支えて欲しいと思います。
そのための大前提として、まず忘れないでいてほしいのは、中学受験であろうがそうでなかろうが、勉強は苦しませるための活動ではないということです。学ぶ行為は、例外もあるかもしれませんが、基本的には嬉しいことであってほしいのです。
頭の中のクエスションマーク(?)が、エクスクラメーションマーク(!)になったとき、ある種の緊張感からの解放がありますよね。学ぶ行為で得られる快感、できなかったことができるようになった快感を大事にしてほしいわけです。その「幸せ感」が、さらなる学び ―― 楽ちんではなくても「喜びが感じられる学び」―― へと学習者を突き動かすのです。
そういった観点で考えると、親御さんの腕の見せどころは、勉強そのものを教えるというよりも、むしろ、お子さんのつまずいている部分を特定して、できるようになるための行動や考え方を提案したり、その過程を点検・評価してあげることだと思います。
弱点の特定は、模試や塾のテストの正答率を見れば、単元ごとにどれだけ理解力があるかを把握できるはずです。そのうえで以下3点のポイントをおさえたアシストを心がけてみましょう。
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