中学受験ノウハウ 連載 中学受験との向き合い方

読者相談#2 「勉強から逃げたら、逃げグセがつく」という夫の発言で、父子関係が悪くなってしまいました ―― 中学受験との向き合い方

専門家・プロ
2022年2月14日 やまかわ

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首都圏の一部では、4人に1人の小学生が挑戦するともいわれる中学受験。子供の受験に親はどう向き合えばよいのでしょうか。この連載では、『中学受験は挑戦したほうが100倍子供のためになる理由』の著者である、田中純先生に中学受験との向き合い方をテーマにさまざまな話を伺います。

先日、読者から以下のようなお悩みの相談を受けました。

■ニックネーム

ロージー

■お子さまの学年

小5

■相談内容

「やる気がある」とは言うものの、わが子がなかなか勉強をしようとする様子がありません。先日、夫が「勉強から逃げたら逃げグセがついて、これからの人生やっていけないぞ」という言葉をかけ、父子関係が悪くなってしまいました。関係を立て直して、受験を乗り切っていくためにはどうすればいいでしょうか?

中学受験に限らず、親子間の発言による衝突はつきもので、大なり小なり衝突があるものですよね。ただ、繰り返されるイヤな衝突はエネルギーの浪費です。爽やかスイスイ入試のために不要な衝突を避け、たとえ衝突が生じても、これを乗り越えるにはどうしたらよいのか、考えてみましょう。

大人の視点と子供の視点

お父さまが言うように、人生には時に逃げない姿勢が大事な局面があります。しかし、小学生のお子さんが「逃げグセがつけば、人生やっていけない」と言われ、お子さんが「なるほど…!」と、納得して行動を改められるのかということを、まずは考えなくてはいけません。

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田中純

田中純

  • 専門家・プロ

開成中学校・高等学校、国際基督教大学(ICU)教養学部教育学科卒業。神経研究所付属晴和病院、中高教諭、学校カウンセラーを経て公文国際学園開講準備に参加。現在は赤坂溜池クリニックやNISE日能研健康創生研究所、コミュニティ・カウンセラー・ネットワーク(CNN)などでカウンセリングやコンサルテーションを行っている。相性はDon先生。著書「ストレスに負けない家族をつくる」「中学受験は挑戦したほうが100倍子供のためになる理由」(みくに出版)。公式YouTubeはこちら

やまかわ

  • この記事の著者

編集・ライター。学生時代から都内で6年間塾講師を務める。塾講師時代は、おもに作文・国語・英語の科目を担当。小学生から中学生までの指導にあたる。現在は編集・ライターとして教育関連をはじめ、街歩き・グルメ記事の執筆取材をおこなう。