連載 好奇心を育む東大式子育て

勉強のやる気を持続させるための「可視化の作法」|自信をつけて伸びる子に! 好奇心を育む東大式子育て

2022年2月22日 橋本拓磨

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好奇心と自信を持つ子はどう育つの? 『10歳からの東大式勉強術入門』の著者・橋本拓磨さんが、中学受験を視野に入れる保護者さんのために解説します。

受験勉強もそうですが、なにかを続けようとするときに大事なのは、「やったこと」や「できたこと」の可視化です。学習範囲や時間を記録したり、写真に撮って貯めておいたりなど、自分の行動・がんばりを可視化したほうが、漫然と勉強するよりも、次に取り組みやすいですし、継続もしやすいです。今回は勉強のやる気を持続させるための「可視化の作法」をご紹介します。

可視化とやる気の維持

人が何かの行動を継続するには、周囲からの応援や声掛けも大事ですが、それだけではなかなか続けられません。達成感を得られる仕組みをつくることが大事です。そのためには積み重ねた努力や、かけてきた時間を可視化するのがおすすめです。行動を終えて、あとから振り返ったときに「自分はこれだけやってきたんだ」と実感できたほうが、自信に繋がりますし、その行動を継続するための動機づけにもなります。これは、「ラジオ体操のスタンプカード」をイメージしていただくと、わかりやすいでしょう。「記録する・集める・揃える」といった行為は継続につながりやすいので、そういった行動と勉強を紐付けたほうが、習慣化しやすくなります。

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橋本拓磨

橋本拓磨

  • この記事の著者

小中高生向け個別指導塾「SUNゼミ」・大学受験学習塾「STRUX」塾長。東京大学法学部卒。地方トップの高校に首席入学、文系首席で卒業後、東京大学文科1類に現役合格。在学中より学習計画を立てて自学自習を指導する学習塾STRUXを立ち上げ、2020年からは小学生~高校生に向けた個別指導塾SUNゼミでさまざまな学年を対象に、勉強を通じた成功体験を提供できるよう指導している。著書『現役東大生が伝えたいやってはいけない勉強法』『10歳からの東大式勉強術入門』で東大生へのアンケートを実施し、勉強法・子育てのコツを発信している。