学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小4国語/物語文】登場人物の気持ちを読み取るコツと注意点|中学受験のツボ[国語編]

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2024年5月19日 住岡大輔

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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算数理科社会

こんにちは、NPS成田予備校の住岡です。

4年生になって数ヶ月経ちましたが、お子さんは受験勉強に慣れてきましたか?

宿題の管理や、お弁当づくり、塾への送迎など、おうちの方もいろいろと手間がかかって大変かと思いますが、“将来への投資”と考え、この先もがんばっていきましょう!

 

今回は「物語文」をテーマに、登場人物の心情を読み取るコツや注意点を紹介します。

最初のうちは難しいかもしれないので、まずは一つひとつの心情を丁寧に読み解いていくことを意識してみてくださいね。

心情表現とは

心情表現とは、人物の気持ちを表した言葉のことです。

具体的には、悲しみ、怒り、喜びといった感情のことですね。

このような直接的な表現はわかりやすいため、比較的簡単に見つけられるように思えます。

しかし国語の文章を読むのが苦手な子の場合、こうした表現であっても見落としてしまうことが少なくありません

こうした子に対しては、親御さんが一緒に音読をしてあげたり、「この段落のなかに気持ちが書いてあるから見つけてみよう」といったかたちで誘導してあげたりすることが必要です。

間接的な心情表現

物語文には、直接的な表現だけでなく、間接的に心情を表現する場面も出てきます。

間接的な心情表現(例)

  • 顔を赤くした
  • 涙を流した

 

こうした表現に関しては「人物の動作」や「様子」から気持ちを読み取ることが大切です。

たとえば「顔を赤くした」について考えるときは、なぜ赤くなるのか? に注目してみても良いでしょう。

“赤い”ということは、血が巡(めぐ)っている証拠、つまり「頭に血がのぼっている状態」ともいえますよね。

ここから「怒り」の感情が読み取れます。

 

「顔を赤くした」に関しては、ほかにも「恥ずかしさ」や「照れ」といった意味もあります。

ひとつの意味だけを覚えるのではなく、その表現が使われている場面の様子や状態をしっかりと把握したうえで、どの意味で使われているのかを押さえましょう

心情は変化していく

文章が長くなればなるほど、登場人物の気持ちは変化していきます。

つまり「気持ちは1つとは限らない」ということ。複数の心情表現が文章中に散りばめられていることが多いんですね。

心情が変化していくパターン

[1]気持ちが上向いていく
最初は悲しみに暮れていたが、友人に励まされて気持ちを取り戻し、徐々にやる気に満ち溢れていく

[2]気持ちが落ち込んでいく
最初はウキウキだったのに、失敗が重なったことで自信を失っていく

 

問題でよく見るパターンは「1」のほうが多いかと思います。 いわゆる“ハッピーエンド”のような文章ですね。

一方で[2]のパターンは読んでいる側の気持ちも暗くなってしまうこともあり、問題としての出番は多くありません。

 

ここで押さえておきたいのは、心情変化にはパターンがあるということ。

「調子には上がり下がりがある」ということを最初に理解しておくだけでも、物語文の読みやすさが変わってきます。

 

また、文章中には、心情変化のきっかけとなる言動や出来事も必ず書かれているものです。

問題でもよく問われるので、物語文を読むときは言動や出来事にも注目できると良いですね。

心情を読み取るときの注意点

登場人物の心情を読み取るときに注意したいことがあります。

それは、「登場人物の気持ち」と「文章を読んでいる子供自身の気持ち」が一体となってしまわないようにすることです。

 

心情把握が苦手な子は、「自分はこう思う」といったように自分目線で考えてしまうことが少なくありません。

主張が強い子や、物語にのめり込んでしまう子は特にそのような傾向が見られます。

 

文章の内容をもとに心情を考えよう

心情について子供に答えさせるときは、それが文章のどこに書いてあったのか? も必ず答えさせるようにしてください。

答えられない場合は、子供自身で気持ちを“つくっている”ことになります。

 

こうした子に対しては、登場人物と子供自身は「別の人物」であるという前提を教えることが大切です。

そのうえで、心情は客観的に理解できるものであること、つまり読み手が誰であってもその気持ちを理解できるということも教えてあげましょう。

まとめ

物語文を読み解くためには「心情表現」を見つけることが欠かせません。

心情表現を見つける練習をするときは、文章中に書いてある内容をもとにして、客観的に読み取ることを意識してみてください。

「この出来事があったから、この人はこういう気持ちになっているんだよ」というように、感覚ではなく、文章中にこう書いてあるからこういう心情を読み取れるということをお子さんに伝えてあげましょう。

 

物語文については、以下の記事でも解説しています。

※記事の内容は執筆時点のものです

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