水にナトリウムを加えると発生する気体は何? 反応性が高い金属の不思議な性質に迫る
理科の有名な質問に「水にナトリウムを加えると発生する気体は何?」があります。答えは「水素」です。中学受験の範囲では暗記してしまえば終わりです。しかし、ただ「覚えよう」と言われても納得できない中学受験生も少なくないでしょう。
今回は、ナトリウムの不思議な性質を解説した上で、水にナトリウムを加えると水素が発生する仕組みに迫ってみます。
Contents
ナトリウムはどのような物質か?
「ナトリウム」という言葉はよく耳にしますが、ナトリウムがどのような物質なのかを知らない中学受験生も多いはずです。
ナトリウムは金属の一種
ナトリウムは金属の一種です。そのため、ナトリウムには「金属特有の光沢がある」「電気や熱をよく通す」「力を加えると伸びる・広がる」といった性質があります。とても軟らかく、ナイフで簡単に切ることができます。
ナトリウムは水酸化ナトリウム水溶液(強アルカリ性の液体)や塩化ナトリウム(食塩)などの物質名でおなじみですが、ナトリウム単体は自然に存在しません。ナトリウムだけを取り出したければ、塩化ナトリウム(食塩)などを高温で液体にして電流を流す方法(融解塩電解)を行う必要があります。
金属ナトリウムは危険な物質
金属ナトリウムは反応性が高く、水と激しく反応して水酸化ナトリウム水溶液になります。空気中の水蒸気ともすぐに反応してしまうほどです。こうした性質のある金属ナトリウムは灯油などの中に入れて保存します。
また、金属ナトリウムに素手で触れると、皮膚の水分と反応して水酸化ナトリウムができて火傷します。金属ナトリウムは危険な物質なので、理科の実験で扱う際は細心の注意を払わなければなりません。
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