中学受験ノウハウ 親の関わり方

自分から宿題をやるようにするにはどうする? 勉強を継続する習慣化のコツを紹介

2022年6月24日 みみずく

多くの子供は自分から塾や学校の宿題になかなか取り組みません。親から「宿題をやりなさい」と度々言われて、やっと取り組み始めることも多いでしょう。そういった子供の様子を見て、親は「どうして自分から宿題をやらないのか……」と悩みます。この悩みを解決する方法を紹介します。

子供の自発性に期待してはいけない

親は子供が自分から宿題をやることに期待します。しかし、この期待は苛立ちや失望の原因になりかねません。

子供は自分から宿題をやらないのが当たり前

つまらないことや面倒だと思っていることに自分から取り組もうとしないのは、大人でも同じです。ましてや小学生の子供なら、やりたくない宿題を自分からやらないのは当たり前です。親はこの「当たり前」を受け入れるとよいでしょう。そうすれば、苛立ちや失望の感情に苛まれずにすみます。

子供に合理的な行動を強制すると失敗する

親は子供に宿題をやらせようとして、「マンガを読む時間を減らしなさい」「夕食ができるまでの待ち時間を利用しなさい」などと言いがちです。しかし子供は基本的に宿題をやるために、遊ぶ時間を削ったり、隙間時間を有効活用したりすることはありません。このような合理的な行動を親が子供に強制すると、子供が反発するだけです。場合によっては、けんかになったり、さらに状況が悪化したりします。

宿題をやることを習慣化する

親は子供に自分から宿題をやることを求めるのではなく、宿題をやることを習慣化するとよいでしょう。

習慣化とは何か?

習慣化とは、無意識に行動や思考を繰り返す状態です。多くの人は毎朝、起きたら顔を洗います。これが習慣化された行動です。習慣化された行動に対しては不快な感情が湧きません。むしろ、その行動をしないことで不安になったり、気持ち悪さを感じたりします。

宿題を習慣化する方法

親から何も言われなくても勝手に宿題をやる子供は、宿題をやることが習慣化しています。親子でこの状態を目指すことが大切です。

まずは、「学校から帰ってきたら、すぐに宿題を終わらせる」「夜8~9時は必ず塾の宿題をする」などのように、「いつ何をするか?」を親子で話し合って具体的に決めます。しかし、親が一方的にルールを決めると、子供はそれを守りません。できるだけ子供に「自分で決めた」と思わせるのがポイントです。

次に、「終わった」がどういう状態なのかを決めます。具体的には「丸付けまでする」「完璧に覚えきるまで繰り返す」などです。単に「問題集の空欄を埋めたら終わり」「漢字を3回ずつ書いたら終わり」では、形式的に宿題が「終わった」だけで、本当の意味で勉強したことにはならないので注意しましょう。

最後に、決めたルールを紙に書いて、誰もが見られる場所(リビングの壁など)に貼っておきます。口約束は後々けんかの原因になるので、文書の形で残しておくことが大切です。

習慣化を成功させるためのコツ

子供が宿題を習慣化するまでは、親も根気強く子供に付き合う必要があります。そのときに親が注意すべきことを解説します。

必要なメリハリ

子供が宿題を勝手にやるようになるまではメリハリが必要です。緩急を上手く使い分けるとよいでしょう。

必要なメリハリのひとつは、子供を褒めることです。子供が宿題を終わらせたら褒めるだけでなく、ルール通りに宿題を始めようとしたらその姿勢も褒めます。特に最初のうちは、子供のちょっとした変化を肯定的に認めてあげるのが大切です。

もうひとつは宿題を終わらせなかったり、逃れようとしたりする場合の毅然とした対処です。端的に言うと、その後に続く行動を禁じることです。終わってからでないと、友達と遊ばせない、テレビを見せないなどです。怒鳴ったり、説教したりする必要はなく、冷静に「ダメなものはダメ」と伝えて、宿題をやらせます。この毅然とした対処がなかなか難しく、最終的にルールがあやふやになってしまうことが多いので要注意です。

習慣化を成功させる親の心構え

習慣化を成功させるには、親も以下の3つのことを心がける必要があります。

1つめは、子供が早く宿題を終わらせたからといって、別の課題を追加しないことです。子供は課題が増えるとわかると、ダラダラと宿題に取り組むようになります。親も子供との約束を守りましょう。

2つめは、子供の言い分に負けて「今日は宿題ができなくても仕方ない」などと考えないことです。子供に何らかの事情があっても、それと宿題は切り離して考えます。子供が疲れていても、悲しい目に遭ったとしても、やすやすと宿題を免除してはいけません。

3つめは、宿題をやっている子供に干渉しないことです。子供が悩んでいるからといって教えようとしたり、「字が汚い」などと注意したりするのは、子供のやる気を削ぐだけです。どうしても気になることは、子供が宿題を終えてから伝えましょう。

習慣化は継続への第一歩

勉強に限らず、趣味でもスポーツでも、上達には継続が必要です。そして、継続への第一歩が習慣化です。自分から宿題をやらない子に対して、本人の自発性頼みで習慣化させるのは難しいです。ルールを定め、メリハリを効かせて、行動の習慣化を促しましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

家庭教師/ライター。墨田区・台東区を拠点に活動している個人家庭教師。家庭教師を本業としつつ、ライターとしても活動しています。モットーは「好きな人を応援する」。小学生の指導科目は国語・算数(数学)・英語・理科・社会・作文など。「楽しく学びながら、中学の準備をする」ことを目標に指導をおこなっています。

Webサイト:みみずく戦略室 墨田区・台東区のプロ家庭教師&ライター
https://mimizuku-edu.com/