中学受験ノウハウ 親の関わり方

受験生の親はSNSを辞めるべき? 使うべき? 月間50万PVの人気中学受験ブロガー・ゆずぱさんに訊く、実践!中学受験のためのSNS活用術 #1


0

ゆずぱさんは2019年に息子さん、2022年に娘さんの中学受験を父親として経験。

お子さんの受験勉強をサポートしつつ、その様子や気づきをブログ「かるび勉強部屋」で発信し、中学受験ブログとしては異例の月間50万PVを達成。

ふだんは外資系IT企業でシステムエンジニアとして働いています。

現在は、中学受験情報の発信をブログ、Twitterで続けつつ、オリジナル教材のインターネット販売も手掛けているゆずぱさん。かなりITリテラシーが高そうですが、お子さんの中学受験期には、どのようにSNSと付き合っていたのでしょうか。

取材を通じて、そこあった非常に明確な戦略と活用術が見えてきました――。

「ガンガン使った」Twitter、中学受験に有益な使い方とは?

――まずはお子さんの中学受験期の、ゆずぱさんのSNSの使い方を教えてください。ゆずぱさんのTwitterアカウント(@YUZUPA1)を拝見すると、2019年6月に利用開始されているようですが、実際にTwitterを使い始めたのもそのころでしょうか?

主に使ったのはTwitter、目的は情報収集

いいえ、もっとずっと前からです。一人目の息子の中学受験のときも、Twitterはガンガン使いました。

もともと、受験生の親として、情報収集するためだけのTwitterアカウントを持っていたんです。当時は、ほとんど情報発信はしていませんでした。今、見ていただいているTwitterアカウント(@YUZUPA1)は、息子の受験終了後に、情報発信を目的として新たに作ったものです。

Twitterのほかに、Facebookは少しだけ使いましたが、実名なので有益な中学受験情報は得にくいと感じました。Instagramは、画像中心なので、中学受験の情報収集には向いていないかなと。あとは、SNSとして使ったわけではありませんが、YouTubeはよく使いましたね。

すきま時間で130分、学習系コンテンツの発信者たちをフォロー

――では、中学受験のためにTwitterをどのように使っていたか、教えてください。

フォローしていたのは、塾の先生や家庭教師など、勉強の解説コンテンツを発信している人がほとんど。勉強系、学習コンテンツの収集に目的を絞って使っていました。

「ガンガン使った」とは言いましたが、実際にTwitterを利用できたのは、移動時間や寝る前など、すきま時間に1日30分程度ですね。目的は子どもの中学受験のサポートなので、子どもと接する時間を削ってしまうのは本末転倒。となると、必然的にそれくらいになりますよね。

平日にTwitterで情報収集、土日に子どもとの「間違いなおし」で情報活用

Twitterの使い方としては、とにかく、情報を集めてストックしておくこと。そうやって、インターネット上に散らばっている情報をデータベース化していくんです。どうやらいいコンテンツだと思ったら、Twitterの「いいね」機能、スマホのメモ帳、ブラウザのブックマーク機能の3つを駆使して、いつでも取り出せるように片っ端からストックしておく

Twitterを使ってストックした情報をいつ使うかというと、子どもと一緒にする「間違いなおし」(「解きなおし」)のときです。私は、中学受験で親ができる一番大きなサポートは、「間違いなおし」だと考えています。子どもが模試やテストを受けた後、間違った個所を一緒に解きなおす。そのときに、ストックしておいた情報の出番です。

たとえば、間違った個所を見て、この単元は確かあの先生の動画がわかりやすかったな、と思ったら、ストックから引っぱり出してきて、それが動画なら、まずは10分~15分、子どもと一緒に観る。その後、もう一度、間違った問題を解いていく。そうすると、格段に子どもの理解が早かった。

「間違いなおし」にはまとまった時間が必要なので、土日が中心になります。だから、平日のすきま時間にTwitterで情報を収集してストックしておき、土日に情報を活用する。そういうサイクルでした。

続きは会員の方のみご覧いただけます

0