年齢算は線分図を書けば簡単に解ける! 比の応用問題も差に注目すれば難しくない
親子や兄弟姉妹などの年齢を題材にした特殊算が「年齢算」です。比が絡むことが多いため、苦手意識のある受験生も少なくありません。今回は、年齢算を解くためのコツをわかりやすく解説します。
Contents
年齢算を線分図で解く
年齢算を解くのに便利なのが線分図です。線分図をどのように書いて、どこに注目すればよいのかを紹介します。
何年経っても年齢差は一定
年齢算のポイントは、何年経っても年齢差が一定であることです。たとえば、現在の兄が15歳、弟が13歳ならば、年齢差は2歳です。5年後に兄は20歳、弟18歳になりますが、年齢差はやはり2歳で変わりません。この年齢差に注目することで多くの年齢算を解くことができます。
年齢算で線分図を使うときのコツ
年齢算の基本問題を解きながら、実際に線分図を書いてみましょう。
【問題1】現在、太郎君は6歳、お父さんは28歳です。お父さんの年令が太郎君の年齢の3倍になるのは何年後ですか。
お父さんの年令が太郎君の年令の5倍になるのは□年後とします。「□年後」「□年前」は、下の線分図のように左側に寄せてしまうと見やすくなります。
線分図を書いたら、年上と年下の年齢差(下図の赤線部分)に注目しましょう。何年経っても年齢差が一定なので、年齢差22歳=比の差2がわかります。したがって、比の1=11歳です。太郎君の線分を見て、□=(比の1)-6歳=11-6=5(年)が答えです。
年齢算の応用問題を解く
年齢算では登場人物が2人だけとは限りませんし、具体的な年齢がわかっているとも限りません。苦手な受験生の多い応用問題の解き方を解説します。
弟や妹が生まれる問題
【問題2】太郎君はお母さんが24歳のときに生まれました。お母さんの年齢が太郎君の年齢の5倍のときに次郎君が生まれました。現在、太郎君は9歳ですが、次郎君は何歳ですか。
お母さん、太郎君、次郎君の年齢を線分図で表してみましょう。見やすいように、太郎君と次郎君が生まれる前は点線で、生まれた後は実線で書きました。
この線分図を眺めながら、年齢差と比の差が等しくなる線分を探します。そうすると、下の図のように、24歳=比の4であることがわかります。
比の4=24歳なので、比の1=6歳です。現在の次郎君の年齢=現在の太郎君の年齢-比の1=9-6=3歳です。
登場人物が3人以上の問題
【問題3】現在、太郎君は5歳、次郎君は3歳、お父さんは26才です。太郎君と次郎君の年齢の和がお父さんの年齢に等しくなるのは何年後ですか。
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