中学受験ノウハウ 連載 親子のノリノリ試行錯誤で、子供は伸びる

アドラー心理学に学ぶ中学受験に大切な3つのこと(前編) ―― 親子のノリノリ試行錯誤で、子供は伸びる

専門家・プロ
2023年5月31日 菊池洋匡

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自ら伸びる力を育てる学習塾「伸学会」代表の菊池洋匡先生がおくる連載記事。「親子で楽しく試行錯誤することで、子供が伸びる」ということを、中学受験を目指す保護者さんにお伝えします。

こんにちは。中学受験専門塾 伸学会代表の菊池です。

前回の記事「アドラー心理学に学ぶ子どものやる気の引き出し方」はもう読んでいただけましたか?

アドラー心理学は生きづらさから抜け出し人生を幸せに導くための実践的な心理学として知られていて、子育てという場面においても役立つ内容が満載です。

長かったので少し読むのが大変だったかもしれませんが、読んだ方は親子関係を良くし、子どものやる気を上手に引きだすヒントを掴めたのではないかと思います。

今回はそれに続いて、「アドラー心理学に学ぶ中学受験に大切な3つのこと」というテーマでお話をしていきたいと思います。

子育てって大変ですよね。

そのうえ中学受験をするとなると、さらにいろいろな悩みがつきません。

子供の成績に関する悩みだけではなく、親子関係、周りのママ友との人間関係、あるいは家族の中での方針の違いによる揉め事などなど、頭を抱えたくなることがたくさんあります。

これらをうまく乗り越えて、中学受験において家族で幸せなゴールにたどり着くための心がまえ・あり方をお伝えします。

今回もとても大切な役立つ内容をお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

アドラー心理学を元に中学受験の悩みの根本を考える

さて、中学受験における悩みの根本とはいったい何なのでしょうか?

これに関してアドラーはとても鋭い考察を述べています。

それは「全ての悩みは対人関係に行き着く」ということです。

つまり、わかりやすく対人関係である親子関係・ママ友との友人関係だけでなく、成績や受験結果に関する悩みも、じつは全て対人関係が根本にあるんだよということなのです。

もう少し具体的に言うと

  • 承認欲求をベースに対人関係を構築してしまう
  • 競争意識をベースに対人関係を構築してしまう
  • 他者と自分との課題を混同してしまう

といったことが悩みの原因になりがちです。

これらは中学受験では本当に起こりがちですよね。

今回はこれらをそれぞれどういうことなのかについて、詳しく説明していこうと思います。

また、次回はこれらをそれぞれどういうふうに解決していけばいいかについて、さらに詳しく説明していきます。

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菊池洋匡

菊池洋匡

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中学受験専門塾 伸学会代表。開成中学・高校・慶應義塾大学法学部法律学科を卒業。算数オリンピック銀メダリスト。大学生時代にアルバイトで塾講師をはじめ、情熱を持って取り組むうちに、子供たちの成績を上げるだけでなく、勉強を楽しむ気持ちや困難を乗り越え成長していくマインドを育てる方法を確立。その後、15年の塾講師生活で生徒と保護者に「勉強には正しいやり方がある」ということを一貫して伝え続ける。著書に『小学生の勉強は習慣が9割 自分から机に向かえる子になる科学的に正しいメソッド』(SBクリエイティブ)『「やる気」を科学的に分析してわかった 小学生の子が勉強にハマる方法』(秦一生氏との共著、実務教育出版)『「記憶」を科学的に分析してわかった 小学生の子の成績に最短で直結する勉強法』(実務教育出版)。

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