書籍紹介『だから声かけ、話し合う』
今回ご紹介するのは、子どもとの関係に悩む保護者さんへおすすめしたい、等身大のヒントが詰まった一冊です。
『だから声かけ、話し合う 親と子の気持ちいい関係をつくる 「やってみた」と「話してみた」』
(著:西村琢、発行:東洋館出版社)
本書の著者は「体験ギフト」の企画販売事業を展開し、多様な働き方でも注目されるソウ・エクスペリエンス株式会社代表・西村琢さん。
中1・小4・3歳児の3人の息子さんを持つ西村さんが日々実践する「わが子との“いい距離感”をつくるための41のアクション」が、軽妙な文章で綴られています。
中学受験の伴走は、受験勉強を軌道に乗せるため、そして志望校へ合格するための「子どもの導き方」へフォーカスしがち。しかし本書では、親と子を「相棒」ととらえ、気楽に軽やかに子どもと向き合おうというメッセージにあふれています。
今の私、肩に力が入っているな……
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“将来のための今”という、逆算の子育てにさよなら
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本書で取り上げられるテーマは、宿題、不登校、習いごと、中学受験、お泊まり、子どもだけでの外出、スマホ、ネットなど、小学生の子どもを持つ親なら誰もが直面する悩ましい問題ばかり。
まえがきの中にこんな一節がありました。
子どもは教え、導く対象であると同時に、親である私たちも彼らに気づかされ、学び続けます。それは親から子に向けた一方的な関係などでは決してなく、互いに刺激と発見を与え合う相棒のようなもの。一方的ではなく双方向ですし、そこにあるのは子育てではなく子どもとの暮らしだと思うのです。
—「はじめに」より
兄弟ゲンカや友達とのトラブルはもちろん、学校に通えなくなったり、自分からやると言ったはずの習い事なのに「行きたくない」と言ったり。著者である西村さんの家庭で起こった「小学生あるある」のエピソードを通して、その時西村さんがどう感じたか、そして子どもたちとどんな対話を持ったかが具体的に描かれていきます。
特に印象に残ったのは、宿題をやらないで登校しようとする息子さんと話し合ったときのシーン。
「『やらない』と決めた自分の判断に対して、先生と交渉して合意を得ることも社会勉強のひとつ。それは、宿題をやることと同じくらい価値あることだ」と西村さんは綴ります。
子どもが宿題をやらない。親はあの手この手で宿題をさせようと躍起になりがちですが、たとえば社会に出たとき、さまざまな事情からクライアントのニーズを受け入れられない場面というのは多々起こりえること。
そんな時は、交渉したり調整したり謝罪したりしてお互いの要望をすり合わせていくコミュニケーション能力が何よりも重要となります。親としてはマイナスにとらえがちな子どもの行動も、少し異なる視点で俯瞰して見ると、新たな学びや成長の芽にあふれているのだと改めて気が付かされました。
本書には、親の忍耐や我慢を前提としたアドバイスや、「〇〇すべき」といった頭でっかちな押し付けはひとつもありません。
多くのスタッフをマネジメントする経営者ならではの視点が随所に感じられ、巻末には、4人の子を持つ父であるNewsPicks創業者・梅田優祐氏との対談も収録されています。
子育て本は性に合わない……と今まで敬遠していた保護者さんにこそおすすめしたい一冊です。
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『だから声かけ、話し合う 親と子の気持ちいい関係をつくる 「やってみた」と「話してみた」』
著:西村琢、発行:東洋館出版社、発売日:2024/2/9、価格:各1,650円(税込)
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