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知っていた? 夏の星座にまつわる神話と、親子で楽しむ天体観測のポイント

2018年5月30日 やまかわ

星座占いの結果に一喜一憂したり、流れ星に願いごとをしてみたり。普段の生活でなんとなく知っているけれど、詳しく知る機会がないから星座のことはよくわからない、というお子さんも多いかもしれません。

そこで、お子さんの夏休みをキッカケに、親子で星座を探してみてはいかがでしょうか? 天体観測は夏休みの自由研究でも人気のテーマです。今回は親子で夏に見るべき星座を、ルーツとなる神話を絡めてご紹介します。また、2018年の流星群や、観測の際に知っていると便利な情報も併せてお届けします。

夜空に思いを馳せていた古代の人々

プラネタリウムで星座を見ているとき、その星座のルーツとなったギリシア神話を耳にすることがあると思います。ギリシア神話は紀元前15世紀ごろから口承で伝えられてきた話ですが、さらに昔から人々は星を見ていたとされています。星座の起源には諸説ありますが、一説によると紀元前3500年頃、現在のイラク付近で栄えたメソポタミア文明が星座の発祥だと言われています。

フランスのラスコー壁画でも、夏の大三角形と思われる画が描かれているのが発見されています。ラスコー壁画は今から約2万年前(氷河期のころ)にクロマニョン人によって描かれたものです。当時の人々もまた、夜空の星々に思いを馳せていたのかもしれません。

夏の大三角形(デネブ、ベガ、アルタイル)の星座と神話&観測ポイント

今から約2万年前の人々も見上げていたと考えられている夏の大三角形は、夏に観測できる代表的な星座です。三角の頂点にある星は「はくちょう座」「こと座」「わし座」の一部でもあります。この項では、星座にまつわる神話を紹介しつつ、観測の際に持っていると便利なアイテムも紹介します。

いろいろな動物の姿に変身する大神・ゼウス

夏の大三角形は、「はくちょう座」のデネブと、「こと座」のベガ、「わし座」のアルタイルの3つの星を結んだ三角形です。8月であれば、だいたい21時前後に確認できます。デネブ、ベガ、アルタイルは明るい星なので、観測は比較的簡単でしょう。

「はくちょう座」「こと座」「わし座」には、それぞれギリシア神話があります。「はくちょう座」は美しい王妃に惹かれた大神・ゼウスが白鳥に化けた姿。「こと座」は芸術の女神・カリオペとトラキア王・オイアゲロスの間に生まれた息子・オルペウスが持っていた竪琴。「わし座」は、これまた大神・ゼウスが化けた姿で、美少年のガニュメデスをさらっていく姿がモデルとなっています。

天体観測の際の注意点と便利アイテム

できるだけ明りの少ないところで天体観測をすると、夜空の星々が見やすくなるでしょう。真っ暗闇に近い環境では、最初はなかなか星が見えません。しかし、10分ほど夜空を見上げていれば、目が暗さに慣れてきます。この間、スマートフォンの画面など、光の強いものは見ないようにしましょう。

さらに、ここで天体観測のときに持っていると役立つアイテムを紹介します。

  • 天体望遠鏡あるいは双眼鏡
  • コンパス(方位磁針)
  • 星座早見表
  • 懐中電灯(ヘッドライト)
  • 虫よけスプレー
  • レジャーシート
  • 椅子(座ったり、寝転がったりして観測したほうが、首を痛めにくくなります)
  • 防寒具

ペルセウス座流星群もおすすめ! 2018年は例年以上に見やすい環境

毎年8月の中旬ごろから観測できるペルセウス座流星群。今年(2018年)は、例年以上にはっきり観ることができるそうです。観察に適した日程と時間帯について説明します。

2018年のペルセウス流星群

ペルセウス座流星群は、冬のしぶんぎ座流星群・ふたご座流星群と並んで、3大『日本で見やすい流星群』として知られています。

国立天文台によると、今年(2018年)、ペルセウス座流星群が見れる日程は8月11日~14日だそう。特に11日が新月直後で月明かりが弱く、観察にはよい条件がそろっているそうです。

流星が見え始める時間帯は9時ごろから。0時を過ぎてから未明にかけて少しずつ観測できる流星が増えてきます。しっかりと暗い場所で観測すれば、1時間で40個ほどの星々が確認できるとされています。

前項で紹介したアイテムを持参していくといいですが、天体望遠鏡や双眼鏡は必要ありません。というのも、流星群は特に決まった方向がないため、肉眼で広い夜空を見上げた方がたくさんの流れ星が見られるのです。

自分たちだけのオリジナルの星座と物語を考えながら、夜空を楽しもう

現在、国際天文学連合によって認められている星座の数は88。そのなかには、「かみのけ座」や「けんびきょう(顕微鏡)座」「ちょうこくしつ(彫刻室)座」「ちょうこくぐ(彫刻具)座」などのユニークな星座が存在しています。

星座は、これまでの人々が想像力をはたらかせてつくりだしたロマンです。親子でも、夜空を見上げながら、自分たちだけのオリジナル星座を考え出してみるのもいいかもしれません。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

編集・ライター。学生時代から都内で6年間塾講師を務める。塾講師時代は、おもに作文・国語・英語の科目を担当。小学生から中学生までの指導にあたる。現在は編集・ライターとして教育関連をはじめ、街歩き・グルメ記事の執筆取材をおこなう。